カテゴリー別アーカイブ: Weeklyコラム

Weeklyコラム 現代の知恵袋

近年目立つテレビ番組として、タレントが出演して知識や推理等を競うものが多い。娯楽番組としては面白いと思うが、生活や商売に活用出来る知恵にはならない。ところで、企業経営に有効活用出来る知恵としては、どんなものがあるだろうか。知恵の評価序列は人により区々だが、筆者は次の5項目を上位に挙げてみたい。 続きを読む

Weeklyコラム 仕事の準備と予行演習

仕事や日常生活の心得として山本常朝口述『葉隠』を参照しているが、準備の重要性を次の言葉によって認識している。「翌日の事は、前晩より案じ、書きつけ置かれ候。これも諸人より先にはかるべき心得なり」(和辻哲郎・古川哲史校訂、岩波文庫) 続きを読む

Weeklyコラム メモによるアイデアの出現

「メモを取る」という習慣の度合が、皆様は強い方でしょうか。メモを取る機会は大きく分けて、他人(ひと)と対話しながら取る場合と、自分のみで記憶や記録の手段として取る場合とがある。また、メモを取ることは、相手の話が理解し易くなる等の利便性もあるが、話を真剣に聞いているという印象を持たれる効果も大きい。 続きを読む

Weeklyコラム 業績回復期の心得

昔から重い病気は少し治った時(小康状態)が危ないと言われる。人は長期療養等をして病気が回復傾向になると緊張が緩む為か、療養を怠けたりしてより重い病状になることがある。回復期こそ油断出来ない。 続きを読む

Weeklyコラム 狙いどころを定める

何事にも報われる努力と報われないそれとがある。その分かれ目は何処にあるのか。剣豪小説で有名だった柴田練三郎著『一の太刀』(集英社文庫『梅一枝』所収)に、こんな場面がある。塚原卜伝が「卜伝流」を工夫する基になった話である。 続きを読む

Weeklyコラム 商売にも養生が大切

健康に日頃の養生が大切なように、商売を安定して営む為には日々用心する謙虚さが必要である。古典的な養生書である貝原益軒著『養生訓』によれば、養生の要訣を一字で表すと「畏(おそるる)」であると言う。生命を畏敬して慎んでいたわるという意味で、飲食・色欲・労働・安逸・睡眠等が過度にならないように心掛けることである。 続きを読む

Weeklyコラム 寝食を忘れて働く人

今も昔も、文字通り「寝食を忘れて」仕事に没頭する人がいる。年配の知人(宴会場経営)の中に、「創業の頃は、三度の飯は客足の切れ間に立ったまま掻き込み、夜は長靴を履いたまま調理場で寝た」という自営者がいる。 続きを読む

Weeklyコラム 商店街の主要顧客

平成27年に入って、訪日外国人旅行者数が急増している。例えば、平成27年1月~9月は中国から約384万人が訪日した(平成26年1月~9月は約179万人。日本政府観光局による)。国内外の観光客が増加して、町ぐるみで観光客の取り込みに邁進している商店街もある。 続きを読む

Weeklyコラム 有給休暇は権利か、義務か

今、職場の話題の一つに、「有給休暇(以下、有休と略す)の義務化」がある。発端は、平成27年3月答申の法律案要綱の報道であった。概要は、「使用者は年休が10日以上の労働者に対し、その内5日については、1年以内の期間に時季を定めて与えなければならない」とするものである。 続きを読む

Weeklyコラム 七転び八起きによる人徳

『中国笑話集』(駒田信二編訳、ちくま文庫)に、「徒労」と題するこんな話が載っていた。「ある男、道を歩いていて何かにつまずいてころび、やっと起きあがったところ、またすぐころんだ。〈ちぇっ、またころぶんだったら、起きるんじゃなかった〉」 続きを読む