勘とは、「直感的にさとる、心のはたらき」だと言う(三省堂『国語辞典』)。勘の定義はともかく、一体勘はどのように養うものだろうか。筆者としては、勘は何かに有用な単純な動作や訓練によって習得出来る、と考える。 続きを読む
カテゴリー別アーカイブ: Weeklyコラム
Weeklyコラム 経営計画策定の効果
経営改善計画、経営革新計画、資金計画等、経営の計画策定は多種多様である。あまりに多くの計画作成を求められる為か、特に中小企業経営者の一部には、「計画を作ってもその通りになる訳ではない」と拒絶する方もいる。「計画を作る暇があれば、その分仕事をする方が良い」「相手次第で左右される零細企業に計画など無駄だ」等と言う経営者もいる。 続きを読む
Weeklyコラム 上司の人間修養
経営成績や社員のやる気等が落ちた時、経営者の決まり文句に、「原因は社員能力の低さだ」というものがある。改善策として、「社員の採用基準を厳しくしよう」「新入社員教育を徹底しよう」等が提案される。経営資源の三大要素「人・物・金」は優先順位を表したものであろう。有能な社員を養成出来なれば、経営の発展は難しい。 続きを読む
Weeklyコラム 人材の養生術
身体に養生術があるように、人材にも養生術がある。身体の養生術は、飲食・性・睡眠等身体の内側の欲を節制し、風・寒・暑・湿等外邪による病を防ぐことにある。人材の養生術(企業が従業員の採用・教育・労働時間・処遇等を適確に行い、職務能力の発揮や成長を支援すること)は、消極的には過重労働を求めないこと、積極的には職務能力の育成や処遇(給与・休日・福利厚生等の充実)を重視することである。 続きを読む
Weeklyコラム 女性社員の採用と管理職登用
「女性活躍推進法(略称)」が、平成28年4月1日から施行された。事業主行動計画の策定等を定めているが、従業員301人以上の企業に義務を課している。女性社員の積極的採用と管理職比率の向上は徐々に進展しているが、他国との比較では日本は遅れている。先日、女性活躍推進で話題になっている中小企業(菓子製造販売業)社長の講演を聞く機会があった。社員の内、女性社員が7割、管理職比率が3割で、商品開発は女性社員が担当している。注目したのは、講演後の「我が社も女性を積極的に採用したいが、女性社員の定着と管理職登用をどう実現したか」と言う質問と回答だった。その回答を簡略にまとめれば、大体次のような工夫に依ると言う。 続きを読む
Weeklyコラム 商売繁盛は整理整頓から
経営指導者が小売店等の店舗実地診断において第一に注目することは何か。迷わず言えることは、店舗内外の整理整頓である。ある時、靴・カバン小売店の店主から売上不振について相談を受けた。「陳列と品揃えには常時気を配り、値段も他店に負けない努力はしています。しかし、店前を通行するお客様が自店に注目してくれません」とのこと。現地へ行ってすぐ気付いたことは、店舗入口の両脇に使用済みの段ボール箱が高く積んであり、店頭看板の店名が一部はげ落ちていることだった。 続きを読む
Weeklyコラム 介護離職と自営業の廃業
社会全体が高齢者介護の問題で深刻な悩みを抱えている。特に、両親等の介護の為に仕事を辞めざるを得ない問題(介護離職)である。例えば、両親等の介護が必要となり、介護施設に申込んでも入居出来ない場合である(老人待機又は費用不足等による)。ここでは、介護者が勤務者ではなく、商店街等の自営業者の場合を考えてみたい。 続きを読む
Weeklyコラム 定年延長と老後の楽しみ
定年は1970年代まで大企業を中心に55歳であったが、やがて60歳が一般となり、最近は国が65歳定年を推進している。定年延長は勤め人にとって幸せなことであるのか、それともやむを得ない必要悪のような政策であろうか。「生きがい」という名目で、人は出来るだけ長く働き続けたいと思うのか。その考えは人により一様ではないが、定年延長が社会現象に諸々の影響を与えていることは確かなことだ。 続きを読む
Weeklyコラム 売掛金の回収
商品を掛けで仕入れて代金を支払うこと(買掛金の決済)は苦労であるが、反対に商品を他所に卸して代金を頂くこと(売掛金の回収)もなかなか難しいものである。 続きを読む
Weeklyコラム 本当の書き入れ時
どんな商売にも「書き入れ時」というものがある。例えば、居酒屋や宴会場であれば年末年始の忘年会や新年会、宅配業であればお中元やお歳暮、引越し業であれば異動シーズンの春季、等である。また、仕事には一日単位・週単位・月単位で忙しいシーズン・曜日・時間帯等がある。飲食店のように昼食時と夕食時が忙しい業種もあるが、一般に一日単位であれば始業から昼頃までの午前中が忙しいものである。前日の残務を処理したり、外部と連絡を取ったり、営業マンが訪問して来たりと、瞬く間に過ぎる時間帯かもしれない。 続きを読む