本件は、被告人が財産上不正な利益を得る目的で商標法違反の犯罪行為を行い、得た財産を他人名義の銀行口座に預け入れ、犯罪収益の取得を仮装した事案。この預金債権の没収が争点となった。まず、改正前の組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律(以下「法」)13条1項6号が適用され、犯罪収益及び犯罪収益に由来する財産全体の没収が可能と判断されたが、被告人は、正当な経済活動により得た財産の没収が憲法29条に違反すると主張。 続きを読む
カテゴリー別アーカイブ: 法務
インスタ投稿の権利侵害情報 時間的に近接するログイン該当
被上告人は、インスタグラムの投稿により権利を侵害されたとして、本件アカウントへのログインのために行われた8回の通信に関する情報の開示を請求した。 続きを読む
R5事務年度の相続税調査状況 簡易な接触での追徴等過去最高
国税庁はこのほど、令和5事務年度における相続税の調査等の状況を公表した。 続きを読む
SSBJが公開草案を公表 指標の報告の算定期間で再提案
サステナビリティ基準委員会(SSBJ)は11月29日、「指標の報告のための算定期間に関する再提案」を公表。1月10日まで意見募集を行う。 続きを読む
追徴金額は過去最高 所得税及び消費税等調査事績
国税庁は先般、令和5事務年度の所得税・消費税(個人事業者)の調査状況を公表した。 続きを読む
事業協同組合の出資持分価 財基通196の評価が相当
請求人は、その主張する相続により取得した事業協同組合の出資持分の価額は、当該組合の定款に定める脱退組合員の払戻金を根拠として組合員の間でも適正価額として流通していたものであるから、当該価額をもって評価すべき旨主張。 続きを読む
純投資目的に変更した株式 変更理由等を有報で開示へ
金融庁は11月26日、「企業内容等の開示に関する内閣府令」等の改正案を公表した(12月26日18時30分まで意見募集)。 続きを読む
大学教員の無期労働契約主張も 任期法の教育研究組織職に該当
大学の教員として勤務していた被上告人が、労働契約法18条1項に基づき、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)が締結されたと主張し、労働契約上の地位の確認および賃金等の支払いを求めた事案。上告人は、被上告人が就いていた職が大学の教員等の任期に関する法律(任期法)4
条1 項1 号所定の教育研究組織の職に該当し、無期労働契約が締結されたことにはならないと主張した。 続きを読む
年次改善プロジェクト 5本の会計基準等の改正案公表
企業会計基準委員会(ASBJ)は11月21日、2024年年次改善プロジェクトとして5本の企業会計基準等の改正案を公表した(1月20日まで意見募集)。 続きを読む
即時抗告提起期間の起算日 送達日基準は弁護人か被告人か
刑事訴訟法316条の26第1項に基づく弁護人からの本件証拠開示命令請求を棄却した原々決定の謄本は、主任弁護人には令和6年8月30日に、被告人本人には同年9月3日にそれぞれ送達され、同決定に対して、弁護人から同月5日に即時抗告の申立てがされたことが明らかとしている。 続きを読む