カテゴリー別アーカイブ: 税務

税制改正大綱(2)資産課税 納税猶予緩和、タワマン見直し

29年度税制改正では、非上場株式等に係る相続税・贈与税の納税猶予制度の見直しが注目される。災害等の発生前に相続、遺贈、贈与で非上場株式等を取得し、円滑化法の認定を受けている、又は受けようとしている会社は、資産の被害額や売上高の減少幅など被害の態様に応じて雇用確保要件が免除され、破産等の場合には経営承継期間内でも猶予税額が免除されることとなる。 続きを読む

監査法人のガバナンス・コード 第三者機関の設置等を求める

金融庁の「監査法人のガバナンス・コードに関する有識者検討会」は12月15日、「監査法人の組織的な運営に関する原則」(監査法人のガバナンス・コード)(案)を公表した。1月31日まで意見募集した後、正式決定する。 続きを読む

第9回民事信託検討会開催 相続時や債権者対応にスポット

去る12月9日(金)15:00~17:00より民事信託検討会が開催されました。今回は継続案件である不動産管理信託および後継ぎ遺贈型受益者連続信託の最終フェーズとなる債権者(金融機関)対応にスポットを当て、全体検討を行いました。 続きを読む

当局の税務調査等でアンケート 集計結果を公表―東京税理士会

東京税理士会が会員を対象に実施した税務調査・書面添付制度に関するアンケート調査結果によると、27年7月1日から1年間に国税当局による税務調査が2,157件あった。このうち「税務代理権限証書を提出しているにも関わらず納税者のみへの通知があった」が117件(全体の5.4%)、事前に税務調査の「通知がなかった」が93件(4.3%)あった。事前に通知があったのは9割強の1,947件となる。

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事業承継ガイドラインを改訂 「診断」の導入を提起―中企庁

中小企業庁は「事業承継ガイドライン」を改訂・公表した。(1)事業承継に向けた早期・計画的な取り組みの重要性(事業承継診断の導入)(2)事業承継に向けた5ステップの提示(3)地域における事業承継を支援する体制の強化―が主な内容。 続きを読む

H29年度税制改正大綱(1) 配偶者控除、特別控除見直し

自民・公明両党はこのほど、29年度税制改正大綱を決定した。今回から7週に亘り概要を掲載する、その1回目は所得税。就業調整を意識しなくて済む就労を後押しするため、配偶者控除・配偶者特別控除の見直しを行う。担税力の調整の必要性の観点から、所得控除額を所得に応じて逓減・消失させていく仕組みとする。 続きを読む

H29年度税制改正大綱発表 配偶者控除等人的控除見直しへ

12月8日、平成29年度与党税制改正大綱が発表された。以下外観を見ていく。基本的考え方として、わが国の構造的問題から、個人消費や設備投資に力強さを欠く状況で、女性や若者の活躍を目指すべく「働き方改革」や「イノベーション」を両輪とする手当が目立つ。個人所得課税改革の第一弾として配偶者控除・配偶者特別控除の見直しが行われる。デフレ脱却や経済再生に向けては、競争力強化のための研究開発税制の見直しや、賃上げを促すための所得拡大促進税制の見直し、コーポレートガバナンス改革・事業再編の環境整備に関する税制が厚めに整備されている。 続きを読む

マンションの耐震損害賠償 非課税と回答-国税庁

建物の一部に破損が生じ、耐震安全性検証を行ったところ、設計及び施工について新築当時の建築基準法が規定する耐震基準を満たしておらず耐震安全性が低いことが判明したマンションについて、施工業者は耐震補強工事の実施のため、居住者に対し一時的な退去を依頼するとともに一連の補償金を支払うこととした。 続きを読む

原処分庁の手法は十分に合理的 移転価格税制の適用で不服審

移転価格税制の適用をめぐり、独立企業間価格の算定に用いるべき方法は何か、また独立価格比準法に準ずる方法と同等の方法として、貸手の銀行調達利率による方法を用いて算定する場合の利率はいくらかが争点となった事案で、国税不服審判所は2月19日付で、原処分庁の主張に軍配を上げた。 続きを読む

相互協議の処理件数1割増 事前確認8割、他移転価格課税

国税庁は先般、平成27事務年度における相互協議の状況を発表した。発生件数は、前事務年度から若干増加して195件。処理件数は1割増の155件であったが、発生件数が処理件数を上回ったため、27年度末の繰越件数は465件となり3年連続の増加となった。 続きを読む