カテゴリー別アーカイブ: 税務

JMIS第3弾は修正なし 2016年1月適用のIFRS

企業会計基準委員会は、2014年以後にIASB(国際会計基準審議会)から公表された会計基準等のうち、2016年1月1日以後開始する事業年度に適用する会計基準等のエンドースメント手続に着手した。同委員会では、今年7月に第二弾となる修正国際基準(JMIS)を公表しており、今回で3回目の見直しとなる。 続きを読む

固定資産税の課税ミス多発 過徴収で滞納、自宅公売も

報道によると、固定資産税の課税誤りが後を絶たず多発している。自治体が課税客体を把握し、税額を計算して納税者に通知する賦課課税方式がとられているが、課税客体となる土地は全国で1億7912万筆、家屋は5850万棟に及び、自治体がすべて正確に把握するのは困難とみられる。 続きを読む

配偶者控除制度の行方 数年かけ改革で検討

昭和36年に創設された配偶者控除(以下、制度)を見直そうとの機運が高まっている。平成9年以降、共働き世帯が片働き世帯を大きく上回る状況が背景にある。一方で、制度の存在が女性の就労を抑制する一因になっているとの指摘もあり、26年11月に政府税調は「働き方の選択に対して中立的な税制の構築をはじめとする個人所得課税改革に関する論点整理」、27年11月に「経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理」をまとめ、以下の見直し案を提示している。 続きを読む

事業承継税制活用456件 昨年の2.3倍に-経産省

平成27年から事業承継税制の使い勝手が向上したことで、利用が大きく伸びている。同制度の認定件数は、平成21年から毎年およそ計150~200件の間で推移してきたが、27年は贈与税の納税猶予が272件(前年比5.8倍)、相続税の納税猶予184件(同1.2倍、推計値含む)に増加し、計456件(同2.3倍)となる見通しになった。経済産業省が29年度税制改正要望の資料で明らかにした。 続きを読む

諸税金の会計処理指針を移管へ 追徴の可能性が高ければ損益に

企業会計基準委員会では、現在、日本公認会計士協会が公表している監査・保証実務委員会実務指針第63号「諸税金に関する会計処理及び表示に係る監査上の取扱い」を移管すべく検討を行っている。 続きを読む

取引相場のない株式評価方法 税制改正要望盛り込む

中小企業庁の「事業承継を中心とする事業活性化に関する検討会」(品川芳宣座長)は今年4月以降、事業承継税制と取引相場のない株式の評価方法についてさまざまな問題点を指摘してきたが、経済産業省の29年度税制改正要望に両制度の見直しが盛り込まれる見込みとなった。 続きを読む

平成29年度税制改正要望 各省庁出揃う

各省庁の平成29年度税制改正要望が出揃った。経済産業省の注目される項目は、スピンオフ時課税繰延等組織再編成税制等に係る所要の見直し(拡充 所得税、法人税)や、地域未来投資促進税制(仮称)の創設(新設 所得税、法人税)、非上場株式等についての相続税・贈与税の納税猶予制度の見直し(経済産業省、金融庁/拡充・相続税、贈与税)、個人事業者の事業用資産に係る事業承継時の負担軽減措置の創設(経済産業省、厚生労働省/新設 相続税、贈与税)など。 続きを読む

賦課決定処分棄却、一部取消し 原処分庁の主張排斥―審判所

不動産貸付業を営む請求人が、賃貸物件の賃借人から受け取った敷金を返還した事実が認められないことなどから、敷金相当額を請求人の不動産所得の金額の計算上、総収入金額に算入できるのかどうかが争点となった事案で、国税不服審判所は27年11月4日付で、算入すべしとの原処分庁の主張を排斥、平成22年分~24年分の所得税の過少申告加算税の各賦課決定処分、22年分の所得税の更正処分および過少申告加算税の賦課決定処分をいずれも棄却、23年分~24年分の所得税の各更正処分および過少申告加算税の各賦課決定処分を一部取り消した。 続きを読む

OSS会員研修新規掲載 記念大会の研修内容随時配信

今後掲載が予定されるOSS会員研修新規コンテンツは、去る7月22日、23日に開催されました「JPBM創立30周年記念大会」の各研修をお届けします。掲載準備が済んだアイテムから順にアップしていきますのでご期待ください。概要は以下の通りです。 続きを読む

税効果適用は決算日の税法で 税法改正あれば影響額等を注記

企業会計基準委員会は、現在、日本公認会計士協会の税効果会計に関する実務指針の移管作業を行っているが、論点の1つとされているのが「どの時点の税法を税効果会計に適用するか」についての対応だ。税率についてはすでに適用指針を公表しているが、税効果会計の適用に関連する一般的な考え方を示すことが必要との意見が寄せられているからである。 続きを読む