カテゴリー別アーカイブ: 判例

第三者に横領罪成立も―最高裁 所有権移転登記経由された場合

農地の売買契約が締結され、譲受人の委託に基づき第三者の名義を用いて農地法所定の許可が取得され、当該第三者に所有権移転登記が経由された。その場合、当該第三者が当該土地を不法に領得したとして横領罪が成立するかどうかが争われている控訴審で最高裁第二小法廷は原判決を破棄し、高裁に差し戻した。 続きを読む

釈明権行使抜きの判決は違法 原判決破棄、差し戻し―最高裁

権利能力のない社団であるX(上告人)が提起した建物の共有持分権確認請求訴訟において控訴審がXの請求につき共有持分権の構成員全員への総有的帰属の確認を求める趣旨か否かについて釈明権を行使することなく棄却。 続きを読む

路線価認めず課税は適法 再評価処分を妥当-最高裁

注目されていた相続開始直前の個人による不動産取得の相続税評価を巡って、4月19日最高裁は上告を棄却、相続人側の敗訴が確定した。以下判旨抜粋。 続きを読む

支払い受けた分の全額控除不可 自賠責保険分―最高裁逆転判決

交通事故によって傷害を受けた上告人が、加害車両の運転者である被上告人に対し民法709条または自動車損害賠償保障法3条に基づき損害賠償を求める事案に関連、 続きを読む

最高裁夫婦同姓規定は合憲も 2裁判官が「憲法違反」意見

内閣府はこのほど、「家族の法制に関する世論調査」を行い、その中で「選択的夫婦別姓制度」等に関する調査を行っている。 続きを読む

不動産取得税の賦課処分は適法 一括分割による取得―最高裁

複数の不動産を一括して分割の対象とする共有物の分割により本件各土地の持ち分10分の9を取得し単独所有となった上告人に対し、足立都税事務所長が不動産取得税の賦課決定処分をした。上告人が、各処分の取り消しを求める事件で最高裁第三小法廷は上告を棄却した。 続きを読む

景表法7条2項は憲法に反せず 最高裁、処分取消上告を棄却

不当景品類及び不当表示防止法7条2項の措置命令が憲法21条1項、22条1項の規定する表現の自由などに反するとして措置命令処分の取り消しを請求した事件で最高裁第三小法廷は、7条2項は憲法21条1項、22条1項に違反するものではないとして上告を棄却した。 続きを読む

法令の解釈適用誤った違法ある 塩田跡地のゴルフ場用地価格

ゴルフ場の用に供されている山口県下松市所在の一団の土地に係る固定資産税の納税義務者である被上告人が、土地課税台帳に登録された本件各土地の平成27年度の価格を不服として同市固定資産評価審査委員会に審査の申し出をしたところ、棄却決定を受けた。 続きを読む

職務に関し知つたときに該当 金商法違反被告事件で最高裁

最高裁第三小法廷は、金融商品取引法197条の2第15号、167条の2第2項(167条1項6号)が適用された金商法違反被告事件で上告を棄却した。第1審、原審ともに、被告人が株式公開買い付け(TOB)実施に関する事実を職務に関し知った場合に該当すると解し金商法を適用した。 続きを読む

離婚成立時に遅滞に陥る 慰謝料の損害賠償債務―最高裁

最高裁第二小法廷は、離婚に伴う慰謝料請求に関し大阪高裁が言い渡した判決のうち、遅延損害金の支払い請求を認容した部分を否認、変更した上で新たな判決を言い渡した。 続きを読む