カテゴリー別アーカイブ: 法改正

ミニマム課税で法人税法改正も 税効果は改正前の税法で算定

企業会計基準委員は3月31日、実務対応報告第44号「グローバル・ミニマム課税に対応する法人税法の改正に係る税効果会計の適用に関する当面の取扱い」を公表した。3月3日まで意見募集を行っていた公開草案からの内容面での変更はない。 続きを読む

R5年度税制改正消費税(1) 小規模事業者に係る8割控除

インボイス制度については、円滑な制度移行のためにさらなる措置が導入される。1つは、小規模事業者等に係る税額控除に関して講じられる経過措置(2割特例)。 続きを読む

R5年度税制改正国際課税 法人税引き下げに歯止め

2021年の国際協議でグローバル・ミニマム課税の創設が合意されたことを受け、今回の改正では所得合算ルールを導入し「各対象年度の国際最低課税額に対する法人税(仮)」として法制化。実効税率が15%を下回る国に進出するインセンティブが失われ、80年代以降の法人税の引き下げ競争に歯止めがかかると期待される。 続きを読む

早わかり、消費者契約法パンフ 消費者庁が改正点を告知

消費者庁はこのほど、パンフレット「知っていますか?消費者契約法」を公表した。通常、消費者契約は私人間の契約であるため、基本的には民法の規定全般が適用されるが、消費者保護の観点から、民法の特別法としてさらに民法を拡充した規定が設けられている。 続きを読む

R5年度税制改正法人税(6) 中小企業者へ軽減税率の延長等

雇用の7割を創出する中小企業で賃上げの機運を醸成していくため、その生産性の向上や経営基盤の強化が重要であるとの視点から、中小企業者等に係る軽減税率の特例を2年間延長する。(所得800万円以下の部分に適用される軽減税率15%) 続きを読む

金商法改正案が国会に提出 来年4月から四半期報告が廃止

四半期報告書を廃止する旨を盛り込んだ金融商品取引法等の一部を改正する法律案が3月14日に閣議決定され、通常国会に提出された。昨年12月27日に公表された金融審議会「ディスクロージャーワーキング・グループ」報告の内容を踏まえたものである。 続きを読む

R5年度税制改正法人税(5) 株式交付制度の特例の見直し

株式会社が他の株式会社を子会社にするために、当該他の株式会社の株式を譲り受け、その対価として自社の株式を交付する、株式交付制度。株式交換と異なり100%子会社にする手法ではなく、買収会社株式を対価として被買収会社株式を買い取る手法であるため、組織再編税制の対象とはされず、株式交付子会社の株主における株式譲渡損益の繰延べに係る特例のみが導入されていた。今回は、この規定の一部に改正が入り課税強化されることとなった。 続きを読む

R5年度税制改正法人税(5) 試験研究費の対象範囲の見直し

オープンイノベーション型の対象範囲の追加については既報にある通り、○スタートアップ企業の対象範囲を拡大。認定要件に縛られない多様なファンドを呼び込み、幅広いスタートアップを対象にする。○企業が、博士号を保有する高度な研究人材、研究業務経験者を積極的に外部から雇用することを促すため、特別試験研究費の額に「新規高度研究業務従事者」に対する人件費を追加。〇共同研究・委託研究の相手方である特別研究機関等に、福島国際研究教育機構を追加。 続きを読む

知的財産の一層の活用後押し 不正競争防止法等一部改正へ

「不正競争防止法等の一部を改正する法律案」が閣議決定され第211回通常国会に提出された。知的財産の分野におけるデジタル化や国際化の更なる進展などの環境変化を踏まえ、スタートアップ・中小企業等に向けた知的財産を活用した新規事業展開の後押しが狙い。概要は以下の通り。 続きを読む

R5年度税制改正法人税(3) 研究開発税制拡充へ見直し

イノベーションの源泉である研究開発投資は「成長と分配の好循環」に極めて重要であるとの観点から、投資へのインセンティブが一層強化される。一般型の控除率カーブでは試験研究費の増加率に応じたメリットをさらに高める一方、控除率の下限は引き下げ、メリハリある見直しを行う。 続きを読む