暴力団員の身代わりの形で行った土地取引等について、売買契約を登記原因とする所有権移転登記等の申請をして当該登記等をさせた行為につき電磁的公正証書原本不実記録罪が成立するか否かが争われた事件で最高裁第一小法廷は、被告人に不実記録罪および同供用罪の成立を認めた原判決を破棄し、各控訴を棄却した。 続きを読む
カテゴリー別アーカイブ: 不動産
税制改正大綱(2)資産課税 納税猶予緩和、タワマン見直し
29年度税制改正では、非上場株式等に係る相続税・贈与税の納税猶予制度の見直しが注目される。災害等の発生前に相続、遺贈、贈与で非上場株式等を取得し、円滑化法の認定を受けている、又は受けようとしている会社は、資産の被害額や売上高の減少幅など被害の態様に応じて雇用確保要件が免除され、破産等の場合には経営承継期間内でも猶予税額が免除されることとなる。 続きを読む
第9回民事信託検討会開催 相続時や債権者対応にスポット
去る12月9日(金)15:00~17:00より民事信託検討会が開催されました。今回は継続案件である不動産管理信託および後継ぎ遺贈型受益者連続信託の最終フェーズとなる債権者(金融機関)対応にスポットを当て、全体検討を行いました。 続きを読む
民事執行法81条の趣旨に沿う 地上権で真逆の判決―最高裁
地上建物に対する仮差し押さえが本執行に移行して強制競売手続きがされた場合に、仮差し押さえの時点で土地および地上建物の所有者が同一であった時は、差し押さえの時点で土地が第三者に譲渡されていたとしても、法定地上権が成立するか否かが争点となった事案で最高裁第一小法廷は、建物につき法定地上権の成立を否定し、被上告人の土地明け渡し請求を認容、賃料相当損害金の支払い請求を一部認容すべきとした原判決を否定。上告人に対し土地明け渡しおよび金員の支払いを命じた部分を破棄するとともに、この部分につき福岡高裁に差し戻した。 続きを読む
H29年度税制改正大綱発表 配偶者控除等人的控除見直しへ
12月8日、平成29年度与党税制改正大綱が発表された。以下外観を見ていく。基本的考え方として、わが国の構造的問題から、個人消費や設備投資に力強さを欠く状況で、女性や若者の活躍を目指すべく「働き方改革」や「イノベーション」を両輪とする手当が目立つ。個人所得課税改革の第一弾として配偶者控除・配偶者特別控除の見直しが行われる。デフレ脱却や経済再生に向けては、競争力強化のための研究開発税制の見直しや、賃上げを促すための所得拡大促進税制の見直し、コーポレートガバナンス改革・事業再編の環境整備に関する税制が厚めに整備されている。 続きを読む
マンションの耐震損害賠償 非課税と回答-国税庁
建物の一部に破損が生じ、耐震安全性検証を行ったところ、設計及び施工について新築当時の建築基準法が規定する耐震基準を満たしておらず耐震安全性が低いことが判明したマンションについて、施工業者は耐震補強工事の実施のため、居住者に対し一時的な退去を依頼するとともに一連の補償金を支払うこととした。 続きを読む
管理組合で議論し規約に明示を 法改正受け通知―特区民泊
国土交通省は、改正国家戦略特別区域法施行令の施行を受けて、マンション管理組合などに対して推奨する対応などを通知した。通知は(1)マンション管理組合等への情報提供と(2)建築基準法上の取り扱い―についての2本立て。 続きを読む
買換資産の範囲と面積に該当 事前照会に国税当局が文書回答
土地・建物の所有者がA社に両方とも譲渡したあと、その土地にA社がオフィスビルを新築。完成後、うち3フロアの専有部分の区分所有権と区分所有する各専有部分の床面積割合に応じた土地の敷地利用権を取得し、事業の用に供する予定だとして、租税特別措置法第65条の8《特定の資産の譲渡に伴い特別勘定を設けた場合の課税の特例》の適用が受けられるか否かについて東京国税局に文書で事前照会したのに対し、同局は10月20日付で受けられると文書回答した。 続きを読む
企業の判断DI、全地域で低下 土地取引動向調査―国交省
国土交通省が8月に実施した土地取引動向調査で、土地の取引状況に関する企業の判断DI(「活発である」-「不活発である」)がすべての地域で2月に実施した前回調査から低下した。 続きを読む
H27年国外財産調書提出状況 総額財産3兆1,643億円
国税庁ではこのほど、平成27年分(平成27年12月31日分)の国外財産調書の提出状況をまとめ発表した。近年、国外財産の保有が増加傾向にある中で、国外財産に係る所得税や相続税の課税の適正化が喫緊の課題となっていることから、国外財産保有者にその保有する国外財産についての申告を促進する仕組みとして、国外財産調書の提出制度が創設され、平成26年1月から施行されている。主な概要は以下の通り。 続きを読む