日本貿易振興機構(ジェトロ)は「2024年度 日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査―高まる地政学リスク、サプライチェーン再編へ―」を公表した。海外ビジネスに関心の高い日本企業(本社)9441社を対象に、オンライン・郵送形式によるアンケート調査(有効回答3162社、有効回答率33.5%)を実施したところ、今後3年で最も重視する輸出先に「米国」を選択する企業が急増する一方で、「中国」は3年連続減少した。 続きを読む
カテゴリー別アーカイブ: 中小企業
R7年度税制改正大綱(5) 退職所得控除の調整規定見直し
退職金や私的年金等の給付に係る課税は、一時金払いか年金払いかによって税制上の取扱いが異なり、給付のあり方に中立的ではないとの指摘がある。また退職所得課税は、勤続年数が20年を超えると1年あたりの退職所得控除が増加する仕組みが、働き方の多様化に対応していないといった見方もある。 続きを読む
日産の取引先は2万社弱 売上高10億円未満の中小7割
ホンダと日産自動車は経営統合に向けた協議を打ち切ると正式に発表したが、帝国データバンクはこのほど、「日産自動車の全国サプライチェーンの実態調査」結果を発表した。それによると、日産に部品などのモノやサービスを提供する「サプライチェーン企業」の総数は2024年11月時点で1万9084社あり、7割超の企業の売上高が年10億円未満の中小企業だ。
中堅・中小グループ化税制 初めての認定案件-経産省
経済産業省中国経済産業局はこのほど、初めての中堅・中小グループ化税制(中小企業事業再編投資損失準備金の拡充枠)の措置を希望した特別事業再編計画案件を認定した。田中電機工業株式会社から提出され、「特別事業再編計画」を産業競争力強化法第24条の2第6項の規定に基づき認定したもの。 続きを読む
Weeklyコラム 相手の顔色を見る
人間関係においては、相手の顔色を見て行動したり話したりすることが大事である。念の為、これは相手の機嫌をうかがって何でも迎合するという意味ではない。 例えば、販売店や飲食店等の接客開始のタイミングは、お客の顔色を見ることによって捉えられる。「この商品に興味があるので、試着したい」「注文したいメニューが決まったので来てもらいたい」等は、お客の顔色を見ることによってわかる。 続きを読む
民間提案型官民連携モデリング 民間のシーズの提案募集中
国土交通省は、地方公共団体が抱える課題(ニーズ)を、民間事業者からの新たな官民連携手法(シーズ)により解決を目指す「民間提案型官民連携モデリング事業」を実施している。これまで地方公共団体から提案のあった36件の課題(ニーズ)を収集。現在、これらの解決を目指す民間事業者からの新たな官民連携手法(シーズ)の提案を募集している。 続きを読む
R7年度税制改正大綱(4) 確定拠出年金制度の見直し
勤務先における企業年金の有無やその形態にかかわらず、継続的かつ平等に資産を形成できる環境の整備を進めるため、確定拠出年金法等の改正を前提に以下の見直しが行われる。見直し後は、企業年金で拠出限度額に達していなくても不足分をiDeCoで補うことができるようになる。 続きを読む
「外国人雇用状況」の届出状況 約230万人で過去最多更新
厚生労働省が発表した令和6年10月末時点の外国人雇用状況は、外国人労働者数が230万2587人と過去最多を更新、前年比で25万3912人プラスとなり、日本の労働市場における外国人労働者の増加を示す形となった。この数は、届出が義務化された平成19年以降で最も多く、対前年増加率は12.4%と前年と同率であった。 続きを読む
経営者の7割、がん検診を受診 24年度中小企業対策調査報告
厚生労働省の委託事業である「がん対策推進企業アクション」は大同生命保険と合同で、中小企業のがん対策の実態を把握するため実施した2024年度中小・小規模企業での「がん対策」(検診・就労)に関する実態調査結果を報告書にまとめた。 続きを読む
昨年のラーメン店倒産過去最多 淘汰加速する可能性も
東京商工リサーチが発表した「2024年のラーメン店の倒産状況」によると、倒産したラーメン店は前年比26.6%増の57件で、最多だった23年の45件を大幅に更新した。行列のできる人気ラーメン店がある一方で、食材代や運営コストの高騰に見舞われ、経営に行き詰まるラーメン店がある。今後は、質と価格を求めた仕入ルート開拓、味や盛り付けによる差別化、オペレーションの効率化など時代の変化に柔軟に対応しないとラーメン店の淘汰はさらに加速する可能性が高い。 続きを読む