ＪＰＢＭでは、技術士でありＡＩ研究に通じた池田先生と、ＡＩの実務活用に関する情報交換を行いました。テーマは、ＡＩが人間の知的労働に取って代わるのか、それとも共存可能かという問いに始まり、実務現場におけるＡＩ導入の現状や課題について多角的な意見が交わされました。
現状、一般的な活用フェーズにおいて、ＣｈａｔＧＰＴやＣｏｐｉｌｏｔ、Ｇｏｏｇｌｅ ＧｅｍｉｎｉなどのＡＩツールの特性を把握しつつ、「ＡＩを使いこなす」というよりも、むしろ「使われている」状態にあることを指摘します。
特にＡＩエージェントに関しては、検索を起点とした情報補助的機能にとどまり、業務に本質的に寄り添うにはまだ遠い段階にあります。そのため、業務と個人を切り離して導入方針を定め、組織的に活用方法を検討する必要性が語られました。専門家事務所でも知識を明確に体系化することが不可欠であると強調され、属人的なままの常態から、組織として目的を共有し、そのために何をどう活用するか明確にする必要があると指摘されました。
学会原稿や、試験問題の表現精査でも、最終的には専門家としての視点で修正が必要であることを実感されており、ＡＩの限界と補完的役割が浮き彫りになっていると語られました。
