帝国データバンクは実店舗を持たず、インターネットを介した取引で金融サービスを提供するネット銀行との取引に関する企業の動向調査結果を発表した。それによると、ネット銀行と取引している企業は28.0%で、企業規模が小さいほど取引割合高いことが明らかになった。
同社は「物価高騰によるコスト負担増が継続する中、低コストが強みであるネット銀行を利用する企業はますます増加する」とみている。同調査は今年2月14日から28日まで、2万7607社を対象に実施、有効回答率は37%だった。
ネット銀行と取引している企業の割合を規模別に見ると、大企業は22.8 %で低い。一方、中小企業は29.0%、小規模企業は30.6%で高い。従業員数別では「1000人超」(18.6%)、「301人~1000人」(19.0%)は2割未満だが、「5人以下」(32.2%)と「6人~20人」(30.3%)は3割を超えた。ネット銀行と取引している企業の割合を業界別に見ると、小売が39.8%でトップ。以下、不動産(33.8%)、サービス(31.4%)、農林水産(30.6%)などが続く。さらに主な業種では、「医薬品・日用雑貨品小売」(42.3%)と「飲食店」(40.7%)は4割を超えている。
■参考:帝国データバンク|ネット銀行との取引に関する企業の動向調査|
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p230308.html