カテゴリー別アーカイブ: 専門家向け

所得税は高所得者や多様化対応 政府税調が中間報告

政府税制調査会はこのほど、「経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告」をまとめた。この中では、勤務経費の概算控除であるとされるわが国の給与所得控除が他の主要国の同様な制度と比べ金額水準が高いことについて、適正化が必要であるとし、当面は高所得者について水準の見直しを進めていくことが適当とした。 続きを読む

正社員不足が5割弱、過去最高 「情報サービス」は7割超に

帝国データバンクが発表した10月の人手不足に対する企業の動向調査結果によると、正社員が不足している企業は49.1%と5割弱に達していることが明らかになった。正社員の人手不足は2006年5月の調査開始以降で過去最高となった。同調査は10月18日から31日まで、2万3235社を対象に実施した。回答率は44%。 続きを読む

自筆遺言の法務局保管制度創設 家裁検認手続き不要も―法務省

法務省は自筆の遺言書を法務局が預かる制度の創設に向け具体的検討に入っている。相続法制審議会は中間試案の中で、「自筆証書遺言の保管制度の創設」に関して検討しており、遺言者本人の申し出や、公的機関の受け入れ、「検認」省略、相続人全員への通知等があがっていた。 続きを読む

未処理欠損金の引き継ぎ可能 株主が個人の法人―国税局回答

株主が個人である法人が適格合併を行った場合の未処理欠損金額の引き継ぎについて、吸収合併企業が名古屋国税局に事前照会したのに対し、同局が文書回答した。 続きを読む

子会社の主たる事業は製造業 来料加工取引―高裁、控訴棄却

いわゆる来料加工取引を行う大手電機機器メーカーの香港子会社が外国子会社合算税制の適用除外要件(29年度改正前)を満たすか否かをめぐり争われた事件で東京高裁は、子会社の主たる事業は「製造業」であり、適用除外要件の一つである「所在地国基準」を満たさず、適用されると判断、会社側の控訴を棄却した。会社側は子会社の主たる事業を「卸売業」であるとし、適用除外の対象となると主張していた。一審の東京地裁に続く敗訴。 続きを読む

平成30年改正税法の手引き 受付開始、2月上旬発行予定

来年度の与党税制改正大綱の発表は12月14日に予定されています。現在税制調査会が本格的議論を行っています。本年度の目玉としては、数年をかける大掛かりな所得税の抜本的見直しと、中小企業の後継者問題に直結する事業承継税制が柱となりそうです。特に事業承継関連の税制措置は、日本経済の基盤となる中小企業のゴーイングコンサーンに対する危機意識が高まり、大幅な税制緩和策が討論されています。 続きを読む

損金算入できない、処分は適法 ポイント未払い計上額―不服審

顧客に商品の購入金額等の一定割合がポイントとして付与され、次回以降の商品等の購入の際に購入金額に充当できるもののうち、顧客が付与を受けた日の属する決算期末までに使用しなかったポイントに係る費用を、付与する側の企業が損金の額に算入して法人税等の申告をしたところ、原処分庁から参入できない旨の更正処分等を受けた。企業側がその取り消しを求めた事案で国税不服審判所は3月1日付で、算入できない旨裁決したことがわかった。  続きを読む

収益認識、方向性に変更なし 平成30年3月には決定へ

企業会計基準委員会は10月20日まで意見募集を行っていた企業会計基準公開草案第61号「収益認識に関する会計基準(案)」等に寄せられたコメントについての検討を開始した。寄せられたコメントの大半は公開草案に賛成するものであり、大きな方向性についての変更はなさそうだ。 続きを読む

相互協議事案は83%減少 平均処理期間は延びる―国税庁

平成28事務年度における外国税務当局との相互協議事案は発生件数が162件で、前年度比83%減となった。処理件数は171件で、前年度比10%増。いずれにおいても事前確認に係るものが8割を占め、移転価格課税その他に係るものは2割であった。処理事案1件あたりに要した平均的な期間は29.1か月で、前年度に比べ約3か月長くなっている。 続きを読む

訪日外国人消費動向調査 有償での住宅宿泊は12.4%

観光庁はこのほど、日本滞在中の利用宿泊施設の選択肢として平成29年7-9月期より「有償での住宅宿泊」を追加し、利用動向をとりまとめた。近年、訪日外国人旅行者の宿泊施設利用動向に変化が生じており、日本滞在中の利用宿泊施設において「その他」の利用率が上昇している。(平成28年10月-12月:6.4%から平成29年7-9月:15.4%まで増加) 続きを読む