経産省、起業家候補を支援 基礎研究から補助金―予算措置』

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経済産業省は元年度補正予算に「研究開発型スタートアップ支援事業」として30.2億円を計上した。

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)を通じ、優れた技術シーズを活⽤した事業構想を持つ起業家候補人材にスタートアップ⽴ち上げ活動を⽀援する。起業経験者や支援者、ベンチャーキャピタルなど事業化支援人材が、大学や企業で基礎研究などに取り組み、起業を視野に入れる研究者らを対象に、事業計画の策定を指導・支援するほか、試作開発や技術実証など事業化に必要な資金を補助する。その前段階においては、研究と事業化のギャップを埋める資金(ギャップファンド)の民間からの調達は困難。そこでNEDOが当該ファンドの役割を果たし、シーズ案件を重点的に支援する。

報道によれば、補助額は1件当たり500万円程度、支援期間は6カ月程度を想定している。日本は米国や中国と比較し、特に創業前の起業家候補人材への支援が少なく、有力な技術シーズを持ちながら、資金調達が困難で事業化まで至らないケースがある。新事業は「企業価値または時価総額が10億ドル以上の未上場ベンチャー企業(ユニコーン)または上場ベンチャー企業を2023年までに20社創出する」という政府戦略の実現へ向けた一助となる。

■参考:経済産業省|令和元年度経済産業省関連補正予算の概要|

https://www.meti.go.jp/main/yosan/yosan_fy2019/hosei/index.html