帝国データバンクは「2018年度の老舗企業の倒産・休廃業・解散の動向調査」結果を発表した。それによると、業歴100年以上の老舗企業の倒産・休廃業・解散件数は前年度比0.9%増の465件で、4年連続して増加した。
また、その件数は、リーマン・ショックが発生した08年度(430件)、東日本大震災発生後の12年度(417件)、人手不足が顕在化し始めた16年度(451件)を上回り、2000年度以降で最多を更新した。同社は「人手不足や後継者難で、市場退出を決断した老舗企業が多い」と分析、「今後も目まぐるしい経営環境の変化、先行き不透明な情勢が続く」とみている。
業種大分類別では、「小売業」が167件で最も多い。以下、「製造業」(103件)、「卸売業」(95件)、「建設業」(46件)の順。「製造業」と「建設業」はいずれも過去最多となった。業種細分類別に見ると、最も多かったのは「呉服・服地小売」の22件。次いで、「ホテル・旅館」と「婦人・子供服小売」が各18件、「酒小売」(14件)、「木造建築工事」(13件)、「米穀類小売」(11件)、「清酒製造」(9件)、「時計・眼鏡・光学機械小売」(9件)、「金物卸売」(8件)などが続いている。
■参考:帝国データバンク|「老舗企業」倒産・休廃業・解散動向調査(2018年度)|
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p190701.html