追徴税額昨年度比2割強増加 H28事務年度の相続税状況』

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平成28事務年度における相続税の実地調査は12,116件行われ、このうち申告漏れ等の非違件数は9,930件、非違割合は82.0%であった。申告漏れ課税価格は3,295億円、実地調査1件あたりでは2,720万円。申告漏れ相続財産の金額の内訳は、現金・預貯金等1,070億円が最も多く、有価証券535億円、土地383億円の順となった。追徴税額は716億円で、昨年度より22.8%増加している。実地調査1件あたりでは591万円。重加算税の賦課件数は1,300件、賦課割合は13.1%であった。

海外資産関連事案に係る実地調査は917件行われ、非違件数は117件。非違1件あたりの申告漏れ課税価格は4,483万で、非違件数のうち現金・預貯金が最も多く58件。有価証券と不動産は同数の20件であった。地域別では北米が65件で、アジア30件、欧州19件が続く。無申告事案に係る実地調査は971件行われ、非違件数は751件、非違割合は77.3%で、1件あたり申告漏れ課税価格は8,914万円となった。

贈与税に係る実地調査3,722件のうち非違件数は3,434件。1件あたり申告漏れ課税価格は5,153万円、1件あたり追徴税額は1,218万円となった。

■参考:国税庁|平成28事務年度における相続税の調査の状況について|

http://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2017/sozoku_chosa/index.htm