月別アーカイブ: 2017年8月

全体を一団の地と評価すべし 原処分庁の主張を排す―不服審

審査請求人4人が相続税の期限内申告と修正申告をした後、相続により取得した各土地の価額について、各土地と隣接地を合わせた土地を一つの評価単位として、財産評価基本通達24―4《広大地の評価》の定めを適用して評価すべきだとして、それぞれ更正の請求をしたところ、原処分庁が当該各土地は複数の評価単位に区分して評価すべきだなどとして、請求の一部のみを認める内容で各更正処分をした。4人がその全部の取り消しを求めた事案で国税不服審判所は28年12月20日付で、1人については審査請求には理由なしとして棄却、他の3人の審査請求はいずれも原処分の一部について、理由があるとして限度付きで認容する旨裁決した。 続きを読む

仮想通貨、市場あれば時価評価 時価による売却が可能かで判断

企業会計基準委員会は基準諮問会議の提案を受け、「仮想通貨に係る会計上の取扱い」について検討を開始している。論点の1つとなっている期末評価については、資金決済法上の仮想通貨に活発な市場が存在する場合には時価によって貸借対照表価額とし、帳簿価額との差額は当期の損益として処理する方向となっている。 続きを読む

上場企業の平均給与628万円 3月期決算7年連続アップ

東京商工リサーチは2017年3月期決算の上場企業(2172社)の平均年間給与調査結果を発表した。それによると、平均年間給与は前年比0.6%増の628万1000円で、7年連続で上昇。ただ、伸び率は13年3月期(同0.2%増)以来の1%割れとなった。 続きを読む

Weeklyコラム 承継後、達者に暮らす

事業承継後、元経営者はどのような暮らし方をしたら良いだろうか。事業承継の難しさの一つに、引退後の問題がある。一般社員であれば定年後の暮らし方であり、昔であれば隠居後の問題である。 続きを読む

JPBM会員研修・Jシェア等 タイ最新事情を専門家が報告

JPBM会員研修(Jシェア、OSS)では、会員が主催する日本税理士合同事務所タイランドより現地報告として、制度の変化、進出企業の変化、日泰専門家連携の現状と今後等を研修します。今回、タイ・バンコクで20年にわたり活躍されている専門家より、現地・現場の生の最新情報をお伝えします。是非ご活用ください。概要は以下の通り。 続きを読む

管理職の女性割合は着実に上昇 雇用均等基本調査結果公表

厚生労働省は「平成28年度雇用均等基本調査(確報版)」を公表した。この調査は男女の均等な取扱いや仕事と家庭の両立などに関する雇用管理の実態把握を目的に実施されている。28年度の調査は、全国の企業と事業所を対象に、管理職に占める女性の割合や、育児休業制度の利用状況、介護休業制度の規定の有無等について行われた。 続きを読む

CLOローンの募集を開始 中小企業者向け―日本公庫

日本政策金融公庫中小企業事業は、中小企業者に対する無担保資金の供給円滑化のため、地域金融機関を通じCLO(貸付債権担保証券)ローンの募集を開始した。同ローンは、証券化の手法を活用した全国の地域金融機関による日本公庫と機関投資家との連携商品。募集期間は8月1日~12月29日。CLOの発行は30年3月を予定。同事業は16年(当時は中小企業金融公庫)に中小企業者向け無担保資金供給の円滑化等を目的に証券化支援業務を開始。それ以降CLO等の組成を実施。今回のCLO組成は3年連続となる。 続きを読む

東証、相談役の開示制度導入へ 平成30年1月以降から開始

東京証券取引所は8月2日、相談役・顧問等の開示に関する「コーポレート・ガバナンスに関する報告書」記載要領を改訂し、各上場会社に通知した。退任した代表取締役社長等が相談役・顧問等に就任する場合、氏名、役職・地位、業務内容、勤務形態・条件、社長等退任日、任期を開示するというもの。平成30年1月1日以後提出するコーポレート・ガバナンス報告書から記載することができる。 続きを読む

H28年度租税滞納状況 ピーク時の3割弱に―国税庁

国税庁は先般、平成28年度の租税滞納状況をとりまとめた。滞納の未然防止及び整理促進に努めた結果、28年度末における滞納整理中のものの額(滞納残高)は18年連続で減少して8,971億円で、ピーク時であった平成10年度、2兆8,149億円の31.9%となった。

続きを読む

遺産分割や遺留分について 民法(相続関係)改正追加試案

法務省は民法(相続関係)の改正試案への追加試案をまとめ公表した。主な内容は以下の通り。【遺産分割等に関する見直し】◎配偶者保護のための方策(持戻し免除の意思表示推定規定):婚姻期間が20年以上である夫婦の一方が他の一方に対し,居住用不動産の全部又は一部を遺贈又は贈与したときは,持戻しの免除の意思表示があったものと推定することにより,遺産分割においても,このような遺贈等をした被相続人の意思を尊重した取扱いができるようにする 続きを読む