日本政策金融公庫中小企業事業は、中小企業者に対する無担保資金の供給円滑化のため、地域金融機関を通じCLO(貸付債権担保証券)ローンの募集を開始した。同ローンは、証券化の手法を活用した全国の地域金融機関による日本公庫と機関投資家との連携商品。募集期間は8月1日~12月29日。CLOの発行は30年3月を予定。同事業は16年(当時は中小企業金融公庫)に中小企業者向け無担保資金供給の円滑化等を目的に証券化支援業務を開始。それ以降CLO等の組成を実施。今回のCLO組成は3年連続となる。
今回は、証券化対象の貸付債権を譲渡することなく、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)契約により貸付債権の信用リスクのみを特別目的会社(SPC)に移転させ、証券化を行うシンセティック方式という手法で実施する。
参加金融機関は8月1日現在、但馬銀行、東日本銀行、みなと銀行、朝日信用金庫、西武信用金庫、諏訪信用金庫、金沢信用金庫、大阪信用金庫、姫路信用金庫、愛媛信用金庫、長野県信用組合。参加金融機関によってローンの募集条件は異なる。日本公庫は、今後も証券化手法を活用し、地域金融機関による中小企業者への無担保資金の円滑な供給を支援するとしている。
■参考:日本政策投資銀行|中小企業者向けCLOローンの今年度募集を開始
https://www.jfc.go.jp/n/release/pdf/topics_170801a.pdf