Weeklyコラム 経営者の努力と好運

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経営(商売)を長年やっていると、努力をしても報われない時もあれば、特別な努力をしないのに大きな成果に恵まれる時がある。一般に前者の方が多いかもしれない。そこで誰でも好運(=特に努力したわけでもないのに、ものごとがよいほうへうつること[三省堂『国語辞典』])を願うが,中々決め手になる手段は無いようだ。先日、地方の山奥の国道で大渋滞があった。マスコミで、ある神社のお守りに大変な御利益があることが出て、渋滞は大勢の人がお守りを入手する為であったそうだ。これは神頼みであるが、人は懸命に努力しつつも好運の巡り合わせを期待するのだろう。

では、一体「運」(ここでは好運)とは、どんな人に、どんな時に多く訪れるのであろうか。好運は誰にでも多かれ少なかれ訪れると思うが、筆者は次のように予想する。

(1)何かの決定に迷ったら、一定時間考えて必ず決定する(又は行動する)。一日延ばしをしない(2)過度の用心をしない心掛けをする(3)疚(やま)しいと思うこと(特に法的不正)は絶対にしない、等。また、好運がよく訪れる時機は、決して順調な時や平穏な時ではなく、物事が思い通りに運ばない窮極の状態に陥っている時かもしれない。そこから抜け出す工夫や努力こそが好運を招く可能性が強いようだ。