コペルニクスが唱えた「地動説」をご存じであろう。地球は宇宙の中で不動のままではなく、太陽の周りを自転しながら廻っているというものである。それまで大抵の人は、朝太陽が昇って夕方太陽が沈むので、太陽の方が動くと考えていた(天動説)。 続きを読む
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Weeklyコラム見聞して、行動する
研修会の講師をして一番困るのは、第一に話を聞く姿勢を取らない人がいる事、第二に話を聞くが理解を示さない人がいる事である。自分の会社や関与先以外での研修会であれば、話をよく聞いて頂いて、なお且つ内容を理解頂ければ、講師の立場としては一応満足だ。 続きを読む
Weeklyコラム キャッシュレス決済
知人が中国へ観光旅行に行って来たので、その感想を聞いた。「外国通貨を準備して行ったけれど、ほとんど使う機会が無かった。例えば、タクシーに乗ったら、お釣りが無いので現金は困ると言われた」という。
今や、日本でもクレジットカードや電子マネー等で現金を使わないキャッシュレス決済の比率が2割程度だ。韓国は9割超、欧米は平均4~5割と聞く。従って、来日する外国人旅行者が、キャッシュレス決済が出来ない店舗に不満を持つそうだ。日本でもキャッシュレス決済を4割程度にする事が、政府の方針として報道されている。
さて、外国人旅行者の利便性を除いて、日本をキャッシュレス社会にする緊急性があるのか。もちろん、交通機関料金やネット通販の決済等における利便性は否定しない。しかし、商店街で野菜・魚・惣菜等を買ったり、食堂を利用したりするような場合にもキャッシュレスを強制する必要があるのか。近い将来、商店へ行って、現金を差し出す事が恥かしくなるような社会になるかもしれない。寺社の賽銭、街角の募金、お年玉、冠婚葬祭等もキャッシュレスになるかもしれない。
しかし、筆者の考えでは、昔から紙幣や硬貨の材質・デザインに拘る日本人のキャッシュレス化の進展は外国に比べて遅いと思っている。
Weeklyコラム 徳のある経営者
商店街の会長や会社の社長等に、始めて接した時によく経験する事である。「この人は大勢の異なる意見をすべて受け入れて、最後は皆が納得して付いて来る」と。これが人間の徳であると感心してしまう。 続きを読む
Weeklyコラム リズムに乗る重要性
この世に不思議な現象はたくさんあるが、自ら回転しながら何億年も太陽の周りを規則正しく廻る地球ほど不思議な物は無い。その変わらぬリズムである。 続きを読む
Weeklyコラム 会社の品格を観察する
初めての会社を訪問する事は、誰でも緊張するものである。玄関を入った所にすぐ事務室があるような場合、受付の人が直ちに反応を示す事もあれば、全く反応を示さない事もある。筆者は、素早く「いらっしゃいませ」と言われれば、社員教育をきちんとしている会社という印象を抱く。 続きを読む
Weeklyコラム 値上げか、据え置きか
井原西鶴著『世間胸算用』に、蛸を売り物にする魚屋が登場する(角川書店刊、前田金五郎訳注参照)。日頃は蛸の足を1本切って売り、切り取った足は煮売屋に売って儲けていた。誰も気づかなかった。ある年末に足を2本ずつ切って6本にして売っていたら遂に露見し、「足切り八助」という評判が立ち暮らしの種が上がったりになった。 続きを読む
Weeklyコラム 商売の効率性とゆとり
吉村昭著『その人の想い出』(河出書房新社)の中に、紡績工場を経営していた父親のこんな教訓がある。「父は創業時代、借金をしたこともあったが、必ず返済日の一日前に金を持って行ったという。また注文を受けた製品は、納入日の午前中に注文主のもとに搬入した。午後は翌日にぞくしている、という考えからであった」、と。 続きを読む
Weeklyコラム 難しい経営変革
事業の調子が良い時は、経営計画の変更や商品構成の根本的見直し等が難しいものである。車の運転に譬えれば、直線でスピードが出ている車が交差点で曲がろうとすれば、ブレーキを踏むからだ。勢いのある収益を捨てるような思いかもしれない。 続きを読む
Weeklyコラム 社員の定着率を改善する
中小企業では、就業規則に定年が60歳(65歳まで継続雇用)と定められていても、70歳以上の社員がかなりいる。定年まで勤めた社員は業務を熟知しており、給料が低くなっても継続勤務をする。また、若者の採用が難しいだけでなく、仮に採用出来たとしても社員の定着率が低いからだ。 続きを読む