政府は令和6年版の通商白書を閣議決定した。白書は、米中対立やロシアによるウクライナ侵攻などで世界経済の分断の危機が見られる中、ルールベースの国際貿易秩序の再構築や、今後高い成長が見込まれ、重要鉱物・物資等のサプライチェーン強靭化の観点からも重要なパートナーとなりうるグローバル・サウス諸国との連携強化が重要であると強調した。また、外国為替市場で円安が進む中でも輸出数量が伸び悩んでおり、生産・調達の国内回帰の機運が高まる中で輸出力の強化が課題だとした。 続きを読む
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本格化する最低賃金引上げ議論 1500円達成に警戒感も
厚生労働省の中央最低賃金審議会は、令和6年度の最低賃金の引上げについての議論を開始している。政府は昨年、961円だった全国平均の最低賃金を1千円超に引き上げた流れを継続し、できるだけ早期の1500円達成を目指している。 続きを読む
大量保有報告関係で課徴金勧告 提出遅延に当局が対応強化
証券取引等監視委員会はこのほど、三ッ星(東証スタンダード市場)株式に係る大量保有報告書等の不提出及び変更報告書の虚偽記載を行ったとして、株式会社シンシア工務店(非上場)、大量保有者A(会社役員)、株式会社和円商事(非上場)の3者に対し課徴金を課すよう内閣総理大臣及び金融庁長官に勧告した。 続きを読む
労災保険の支給決定取消訴訟 事業主に原告適格無し
処分行政庁は、被上告人に使用され従事していた上告補助参加人に対し、労働者災害補償保険法に基づき、上告補助参加人が業務に起因して疾病にり患したことを理由として、療養補償給付及び休業補償給付の各支給決定をした。本件は、被上告人が、上告人を相手に、本件各処分の取消しを求める事案であり、本件各処分により、その納付すべき労働保険料が増額されるおそれがあるなどとして、本件各処分の取消しを求める原告適格を有すると主張している。 続きを読む
日本の食をもっと世界へ EC活用チャレンジ企画開催
(独法)中小企業基盤整備機構(中小機構)は7月23日(火)14:00~16:00にて、同機構と民間ECサービス事業者と連携し、新たな販路開拓に挑戦する中小企業向けに参加型セミナーとアドバイスが連動したイベント「EC活用チャレンジ企画-夏-日本の「食」をもっと世界へ~日本の食品・お酒の魅力をECの力で広めましょう~」をオンラインで開催する。 続きを読む
過労死等に関する請求件数急増 対前年度比1,112件増加に
厚生労働省は令和5年度の「過労死等の労災補償状況」を公表した。同省では、過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患や、仕事による強いストレスが原因で発病した精神障害の状況について、労災請求件数や「業務上疾病」と認定し、労災保険給付を決定した支給決定件数などを取りまとめて公表している。 続きを読む
税制のEBPM専門家会合 有効性の検証を本格化
税制調査会では、第3回総会の議論を踏まえ、政府全体としてEBPMの取組が進む中、税制についても客観的なデータに基づき、その有効性等の検証を行う必要性が高まっているとして、専門家会合を設置、第1回の税制のEBPMに関する専門家会合を開催した。 続きを読む
令和7年税制改正への建議書 重要項目等まとめる-日税連
日税連は今般、表題の建議書を取りまとめた。主なポイントは、以下の通り。
(1)税制に対する基本的な視点:担税力に即した公平な税負担/中立的で簡素な税制/合理的な事務負担/時代の変化に適合する税制/透明な税務行政 続きを読む
サステナビリティ情報 2段階目は訂正又は半報で開示』
金融審議会に設置された「サステナビリティ情報の開示と保証のあり方に関するワーキング・グループ」の3回目の会合が6月28日に開催された。サステナビリティ開示基準については、2027年3月期から時価総額3兆円以上のプライム上場企業から強制適用とし、その1年後の2028年3月期からは時価総額1兆円以上、さらに1年後の2029年3月期から時価総額5,000億円以上のプライム上場企業について適用する方向性が示されているが、時価総額の算定方法については、適用となる期の直前までの5事業年度末の時価総額の平均値を用いることとしている。 続きを読む
中小企業向けCLOローン募集 無担保資金の円滑供給支援
日本政策金融公庫(日本公庫)はこのほど、地域金融機関を通じ、CLO(貸付債権担保証券)ローンの募集を開始した。本CLOローンは、中小企業者向け無担保資金の円滑な供給を目的とするもので、全国の地域金融機関、日本公庫及び機関投資家が連携したスキームとなっている。日本公庫のCLO組成は10年連続の実施となり、令和6年度は41地域金融機関が参加する予定。 続きを読む