経済産業省は、東京証券取引所と共同で、令和6年度の実施方針全上場企業のうち、女性活躍度調査に回答した企業の中から、業種ごとに「なでしこ銘柄」、「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業(令和5年度に新設)」の選定が始まる。
企業価値向上につながる女性活躍を推進するためには、「採用から登用までの一貫したキャリア形成支援」と「共働き・共育てを可能にする性別を問わない両立支援」を両輪で進めることが重要であるとして、「なでしこ銘柄」として30社程度、「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」として20社程度選定予定。対象企業は「ダイバーシティ経営」の考え方の下、女性の活躍の場の拡大に合わせて、柔軟な働き方の導入など全社員を対象とした取り組みが不可欠となり、選定された企業が、投資家にとって魅力ある投資先として評価されている。
令和5年度「なでしこ銘柄」選定企業27社群における株価指数平均とTOPIXの比較では、「なでしこ銘柄」企業の株価指数が高く、コロナ禍以降の回復力の強さも目立つ。令和4年度通期の売上高営業利益率は、「なでしこ銘柄」が市場平均値を3.2%ポイント上回り、配当利回りもプライム市場平均より2.5%ポイント高い結果となっている。
■参考:経済産業省|女性活躍に優れた上場企業を選定「なでしこ銘柄」|
https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/diversity/nadeshiko.html