カテゴリー別アーカイブ: 専門家向け

金員は退職給与に該当しない 原処分庁の判断に軍配―審判所

請求人が役員の分掌変更に伴い当該役員に退職慰労金として支給した金員について原処分庁が、当該役員は分掌変更により実質的に退職したと同様の事情にあるとは認められず、当該金員は退職給与ではなく、損金の額に算入されない役員給与だとして法人税の更正処分と過少申告加算税の賦課決定処分をするとともに、当該金員は給与所得に該当するとして源泉徴収に係る所得税の納税告知処分と不納付加算税の賦課決定処分をした。請求人がその全部の取り消しを求めた事案で国税不服審判所は請求を棄却した。29年7月14日付の裁決。 続きを読む

海外M&Aで報告書―経産省 経営に活用する行動指針も

経済産業省は、日本企業が今後、海外M&Aを有効に活用していく上で留意すべきポイントと参考事例をまとめた報告書と、特に経営者目線で重要なポイントを事例とともにまとめた「海外M&Aを経営に活用する9つの行動」を公表した。 続きを読む

地域医療連携推進法人新規設立 東北地区にて2件認定

福島県と山形県はそれぞれ4月1日に、地域医療連携推進法人を認定した。福島県は4法人からなる「医療戦略研究所」。山形県は、地方独立行政法人山形県・酒田市病院機構や地元医師会等など9法人からなる「一般社団法人日本海ヘルスケアネット」。 続きを読む

28の“注目施策”を掲載 国交省「フォーカス2018」

国土交通省は30年度の“注目施策”をまとめた施策集「国土交通フォーカス2018」を公表した。新年度に実施する施策のうち、一定のテーマに沿って「新規性があり、かつ工夫度の高い」28施策に焦点(フォーカス)を絞って紹介した。 続きを読む

事実上占有は「取得」とせず 減価償却費の損金性で判決

請負契約に基づき自社工場に設置した機械装置の減価償却費や特別償却準備金を損金算入しての確定申告について行われた更正処分に対し、納税者が取消しを求めていた事案で東京地裁はその主張を退けた。 続きを読む

改正税効果会計で財規等が改正 繰延税金資産等の表示を見直し

「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則等の一部を改正する内閣府令」が3月23日に公布、施行された。企業会計基準委員会が2月に公表した企業会計基準第28号「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」等の公表を踏まえたもの。 続きを読む

宿泊施設バリアフリー化促進 補助金等で支援-観光庁

観光庁はこのほど、宿泊施設において、客室や共用部のバリアフリー化のための改修等の支援を行う「訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金(宿泊施設バリアフリー化促進事業)」の公募を開始する。2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会など、高齢者・障害者等を含めた訪日外国人旅行者の加速度的な増加を見据える。事業内容は以下の通り。 続きを読む

民法(債権法)改正パンフ 保証を別建てで解説-法務省

法務省は民法の債権関係改正案が成立したことを受けて、改正内容を平易に解説したパンフレットを作成しホームページに掲載している。パンフレットは(1)「民法(債権法)改正:全般」と(2)「2020年4月1日から保証に関するルールが大きく変わります:保証」の2種類。今回保証を別建ての冊子にして、特に変更点等注意を喚起している。主要な項目は以下の通り。 続きを読む

権利確定はロールオーバー時 FX取引で請求棄却―審判所

外国為替保証金取引(FX取引)で未決済建玉の乗り換えにより決済日を自動的に1営業日繰り延べる取引(ロールオーバー)により生じた差損益金とスワップポイントは損益の見込額にすぎない。したがって、ロールオーバーが行われた時点で差損益金等の収入の原因となる権利が確定したとはいえないとする審査請求人の主張の当否が主な争点となった事案で、国税不服審判所は29年8月2日付で、権利の確定時期はロールオーバーの時と裁決、請求人が求めた税務当局処分取り消し請求を棄却した。

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Weeklyコラム 大災害に備える

吉村昭著『三陸海岸大津波』(文春文庫)を読む機会があった。それによると、死亡者数が明治29年の大津波は約2万6千名、昭和8年の大津波約3千名、昭和35年のチリ地震津波約1百名だった。 続きを読む