カテゴリー別アーカイブ: 判例

相殺の抗弁の主張、許される 原・第1審判決を変更―最高裁

自宅建物の所有者と建築物の設計・施工等を営む業者が建物の増築工事の請負契約を締結。業者は増築工事と追加変更工事を完成させ引き渡した。 続きを読む

自働債権と受働債権の相殺可能 前に生じた原因に起因―最高裁

上告人は建設会社と4本の請負契約を締結。会社はうち1契約を完成させたが、残る3契約の工事は資金繰りに窮し続行難に。 続きを読む

請求権不存在、確認の利益欠く 特許侵害、原判決破棄―最高裁

機械装置に関し特許権を有する上告人が被上告人に対し独占的通常実施権を許諾、被上告人が装置を製造・販売した。契約には上告人の競合会社への販売を禁止する特約が付されていたが、被上告人は上告人の競合会社である外国法人に販売。 続きを読む

監事選取り消し求める実益ある 原判決破棄・差し戻す―最高裁

中小企業等協同組合法に基づき設立された事業協同組合の役員ポストをめぐり組合側と組合員の1人(上告人)が争っている事案で最高裁第一小法廷は、 続きを読む

特段の事情認められず不適法 担保不動産競売事件―最高裁

担保不動産競売の手続きにおける期間入札で、最高価買い受け申出人(以下同人)に次いで高額の申し出をした抗告人が、民事執行法71条4号イ(同法188条において準用)に掲げる売却不許可事由を主張して同人が受けた売却許可決定に対して執行抗告をした。 続きを読む

被申立人を戒告―最高裁大法廷 裁判官の品位を辱める行状

最高裁大法廷は、現役の裁判官でありながら、殺人事件の被害者の遺族を侮辱した文章をSNSに投稿した被申立人に対して、裁判官に対する国民の信頼を損ねる言動だといわざるを得ず、裁判所法49条にいう「品位を辱める行状」に当たるとし、裁判官全員一致の意見で裁判官分限法2条の規定により被申立人を戒告した。 続きを読む

殺人罪が成立、上告を棄却 第1審・原判断は正当―最高裁

生命維持のためにインスリンの投与が必要な1型糖尿病にり患している幼年の被害者の治療を両親から依頼された被告人が、

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不動産の明け渡し命令出せる 家事手続法の適用可能―最高裁

婚姻から17年後に離婚した抗告人と相手方が、婚姻中に協力によって得た財産である建物等の明け渡しをめぐり争っている事案で最高裁第一小法廷は、相手方に対し抗告人へ建物の明け渡しを命ずることはしなかった原決定を破棄、東京高裁に差し戻した。 続きを読む

重要事実の伝達なし、国が敗訴 判決確定で課徴金納付を取消し

インサイダー取引に違反(金商法166条3項)したとして金融庁が投資会社(スタッツインベストメントマネジメント)に対して行った課徴金納付命令(54万円)を取り消すか否かが争われた裁判で、東京高等裁判所(阿部潤裁判長)は6月25日、国の控訴を棄却する判決を下した。原審の東京地裁に引き続き、国側が敗訴した。 続きを読む

氏名表示権等の侵害に当たる ツイッターの上告棄却―最高裁

写真の著作者である被上告人が、ツイッターのウェブサイトにされた投稿により写真に係る氏名表示権等を侵害されたとして、 続きを読む