令和元年分民間給与実態統計 総額増も平均給与は微減

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国税庁はこのほど、令和元年分の民間給与実態統計調査の結果を公表した。民間の給与所得者は、前年比78万人(1.3%)増の5,990万人。給与の総額は、同8兆563億円(3.6%)増の231兆6,046億円で、源泉徴収された所得税額は、同744億円(0.7%)増の11兆1,395億円となった。

1年を通じて勤務した給与所得者5,255万人について、全体の平均給与は436万円(前年比1.0%減)。男性は540万円(同1.0%減)、女性は296万円(同0.8%増)で、正規では503万円(同0.0%減)、非正規では175万円(同2.5%減)となった。業種別で見ると、「電気・ガス・熱供給・水道業」の824万円が最も高く、次いで「金融業、保険業」の627万円、最も低いのは「宿泊業、飲食サービス業」の260万円であった。源泉徴収により所得税を納税している者は4,460万人(同4.3%増)で、納税者割合は84.9%。その税額は10兆7,737億円(同2.1%増)で、給与総額に占める税額の割合は5.04%となった。

なお今回は、新型コロナウイルス感染症の影響により事業所への疑義照会や督促を中止したため回収率が低下し、サンプル数の少ない一部統計表に影響が生じている。

■参考:国税庁|令和元年分民間給与実態統計調査結果について|

https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2020/minkan/pdf/2019chosakekka.pdf