令和4事務年度相続税調査状況 件数、追徴税額とも増加

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国税庁はこのほど、令和4事務年度における相続税の調査等の状況をとりまとめ公表した。令和4事務年度においては、令和3事務年度から、実地調査件数(8,196件)、追徴税額合計(669億円)ともに増加(対前事務年度⽐129.7%、119.5%)。

簡易な接触(電話、文書による連絡、来署依頼による面接等)の件数は 15,004件(同101.9%)、申告漏れ等の非違件数は3,685件(同101.3%)、申告漏れ課税価格は686億円(同108.9%)、追徴税額合計は87億円(同125.2%)と、いずれも事績の公表を始めた平成28事務年度以降で最⾼となった。無申告事案の追徴税額は111億円(同148.7%)と増加し、こちらも公表開始以降で最⾼となった。

海外資産に係る申告漏れ等の非違件数は174件(同151.3%)、海外資産に係る申告漏れ課税価格は70億円(同 125.2%)と増加。令和2年に件数、課税価格とも前年対比の半数前後に減少したが、そこから3年連続で増加している。贈与税に関しては、実地調査件数2,907件(同122.0%)、追徴税額は79億円(同 115.1%)。内訳は無申告による追徴の割合が8割超、内容は現金・預貯金等が約7割を占めた。

■参考:国税庁|令和4事務年度における相続税の調査等の状況|

https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2023/sozoku_chosa/pdf/sozoku_chosa.pdf