若年層が年々増加傾向に 30年度の創業融資―日本公庫

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日本政策金融公庫は国民生活事業が平成30年度に行った創業融資実績(創業前および創業後1年以内)を発表した。融資先数は2万7,979先と前年度の2万8,116先に比べ0.5%微減、融資総額も1,857億円と前年度の1,911億円を2.9%下回った。

融資先数で年齢別の動向をみると、融資先数そのものは30代、40代、50代以上に比べて決して大きいわけではないが、10代・20代の若年層への融資先数が28年度2,806先、29年度2,867先、30年度2,914先と年々増加。中でも25歳未満の世代は28年度371先、29年度435先、30年度は前年度比19.1%増の518先と大きく伸びている。同公庫はその背景として、起業家教育の活性化やスタートアップ企業などにおけるインターンシップ活動の普及により学生と起業家との接点が増えるなど、創業を身近に感じる若者が増えたことが一因ではないかとみている。

創業融資における民間金融機関との協調融資の実績は、融資先が4,536先と前年度比25.0%増、融資額が352億円、同18.3%増と大きく増加した。日本公庫は、引き続き女性や若者の創業予定者への相談会開催など、時代のニーズに沿って推進する、としている。

■参考:日本政策金融公庫|創業融資 平成 30年度実績 27,979 先 1,857 億円~
高まる創業機運若者の融資実績増加~|

https://www.jfc.go.jp/n/release/pdf/topics_190531a.pdf