Weeklyコラム 上司の一言で決まる


職場の人間関係において、大事な要素として上司(経営者や管理者)と部下の信頼性がある。よく聞く部下の言葉に、「上司は優秀で頼りがいがある(又は上司は頼りにならない)」「上司は部下に思いやりがある(又は上司は部下に対して冷たい)」等がある。

ところで、経営コンサルタントは一般に上司の方から部下の件で相談を受ける事が多い。例えば、「部下が指示に従わない」「自主的に報告をしない」「期限を守らない」「注意に一々反論する」等である。このような時、部下の態度や能力にも難があるかもしれないが、上司により問題がある事も多い。例えば、指示の言葉遣いが乱暴であったり、部下の能力を疑うような表現であったりする。「君には無理かもしれないが」「また失敗するなよ」「こんな仕事はヒマな時にやればいいよ」等は、部下のやる気や信頼性を失うことになる。

『論語』(金谷治訳注、岩波文庫)に、「君子は一言以て知と為し。一言以て不知と為す。言は慎しまざるべからざるなり」(君子はただ一言で賢いともされるし、愚かともされる。ことばは慎重でなければならない)とある。今や、日本全体が人手不足や人材難で悩んでいる。上司は、部下との信頼関係を築く慎重な対話(言葉遣いや表情等)を大切にしなければならない。