日本商工会議所はこのほど、「海外展開支援ハンドブック」を作成・公表した(A4版フルカラー28頁)。政府や支援機関で「新規輸出1万者支援プログラム」を推進するなど、中小企業等が新たに海外展開をはじめる環境が整ってきている状況を受けたもの。海外展開の検討から、情報収集、事業計画、リスクマネジメント等と項目ごとに順序だてて解説している。
主な項目は、〇海外展開の検討〇海外展開の情報収集〇海外戦略と事業計画〇販路開拓〇価格設定と決済〇貿易の流れ〇現地進出の検討〇リスクマネジメント〇異文化対応となっている。各項目に3つのポイントが掲載されており、例えば海外戦略と事業計画では、(1)目先に捉われず中長期での方針と費用対効果を考え、多くの視点から検討していく(2)海外展開での環境分析は、PEST分析を可能な限り細かく丁寧に行う(3)事業計画は、通常・楽観・悲観・撤退の4つのシナリオで検討し、予想が外れた際の撤退基準も定めておく、といった指摘がされている。
また、販路開拓では2章に分けて、販路開拓の選択肢(直接・間接貿易、ローカライズ、現地パートナーの活用、越境EC他)と展示会活用の詳細を解説している。巻末では参考サイトがQRコードとともに一覧できる。
■参考:日本商工会議所|~販路開拓の虎の巻~中小企業や経営指導員等向け「海外展開支援ハンドブック」作成・公表のお知らせ|
https://www.jcci.or.jp/cat298/2024/0201110047.html