中小企業への労務診断ドック 社会保険労務士会連合会が開始』

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全国社会保険労務士会連合会では「働き方改革支援宣言」に関する具体的な取組みとして、中小企業(概ね従業員数50人以下)を対象にした無料の「人を大切にする企業への労務診断ドック」を開始した。その会社の実際の労働環境に照らし合わせながら、「働き方改革」に取り組む必要性と改善ポイントを確認するというものだ。

具体的には、顧問社会保険労務士がいない企業の場合、まず各都道府県の社会保険労務士会に労務診断ドックの依頼を行う。各会で実際の診断を行う社会保険労務士を選任し、企業への連絡、訪問による無料診断を行う。その上で、「働き方改革取り組み宣言」を行った場合は、全国社会保険労務士会連合会のホームページ上の「働き方改革取り組み宣言企業一覧」へ掲載される。

診断する項目は、36協定の締結の有無や実際の残業時間数、賃金規定の有無、有給休暇の取得率や健康診断の実施、非正規労働者への対応等だ。この診断は企業における法令違反を指摘するためのものではなく、あくまでも実際の労働環境の実情を企業及び社会保険労務士が共有し、その改善を目指すことを前提とした取組みとなっている。この機会に自社の労務健康診断を受診してみてはどうだろうか。