Weeklyコラム 通勤中の観察

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筆者は往復3時間の電車通勤をしているが、これが一般情報収集の最高の機会になっている。季節・天候の移り変わりは勿論、電車内の人々の服装や持物等によって流行を知ったり、乗客の性別・国別・年代・職業等によって社会の変遷を感じたりする。具体例として、高齢の乗客が増加しているが、その多くは元気な人々である。一般に高齢者=弱者(体力・行動力・理解力等が低い)は誤解であり、高齢者への接客態度や品揃え等に充分気をつけなければならない。

さらに、通勤による観察の効用をいくつか挙げれば、次のような事柄がある。(1)乗客の持物(バッグ・携帯電話・書籍等)や服装に関心を持つと、今どんな物が流行しているか、何が売れているか、どんな機能やデザインが求められているか、大変参考になる(2)車窓から見える風景や建物等を問題意識(例えば、個性的な看板や風変わりな建物等を探す)を持って眺めれば、物事の観察眼を大いに高めるものである(3)通勤のコースを時々変えてみると、新しく出来た建物や商店を発見したり、古い歴史的建物や道等に気づいたりすることもある。

仕事上の移動中であっても同様である。問題意識を持って観察すれば、当たり前の状況が仕事上の課題や日常生活に役立つ情報となる事が多くある。