IT人材の不足が拡大か 最新動向と将来推計を報告書化

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経済産業省はこのほど、今後産業の成長にとって期待されるIT人材について、アンケート調査や有識者による研究会を実施し、中長期的な人材需給動向や、今後のIT人材の確保・育成に向けた調査報告書を取りまとめ発表した。

IT人材の需給に関する推計・マクロな規模でのIT人材(企業及びユーザ企業情報システム部門に所属する人材)は、現在約90万人、不足数は約17万人と推計された。今後2019年をピークに人材供給は減少傾向となり、より一層不足数が拡大する。情報セキュリティ人材は、現在約28万人、不足数は約13万人であるが、2020年には不足数が20万人弱に拡大。先端IT人材は、現在約9.7万人、不足数は約1.5万人であるが、2020年には不足数が4.8人に拡大されるという。

IT人材の育成や確保に向けて取り組むべき内容として、(1)より多様な人材(女性、シニア、外国人材)の活躍促進(2)人材の流動性の向上(高付加価値領域への戦略的人材配置)(3)個々のIT人材のスキルアップ支援の強化(4)IT人材への処遇やキャリアなど、“産業の魅力”の向上(5)先端IT人材、情報セキュリティ人材、IT起業家などの重点的な育成強化、等を挙げている。

■参考:経済産業省|IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果を取りまとめました|

http://www.meti.go.jp/press/2016/06/20160610002/20160610002.html