第90回全国健康保険協会運営委員会が開催され、平成30年度の協会けんぽの保険料率が決定した。昨年度同様、全国平均は10.0%で、全国一律の介護保険料率は昨年度の1.65%から0.08%引き下げられて1.57%となる。
健康保険料率は都道府県ごとに異なる。協会けんぽでは都道府県ごとに支部を設定、支部ごとに年齢階級別加入者数、医療給付費、年齢階級別加入者1人当たり医療給付費、総報酬額等を元にそれぞれの保険料率を設定している。30年度の保険料率が最も高い都道府県は佐賀県の10.61%、ついで徳島県、大阪府となった。一方、最も低いのは新潟県の9.63%で、以下長野県、静岡県が続く。保険料率の最高値と最低値を見ると、平成29年度には0.78%だったのに対し、30年度では1%近い差が生じていることがわかる。
30年度の保険料率で引下げとなるのは24都県、引上げは18道府県、据置きが5県だ。東京都の保険料率は平成28年度が9.96%、29年度には9.91%となり、30年度は9.90%となる。一方、大阪府では28年度は10.07%、29年度が10.13%となり、30年度は10.17%に引き上げられる。なお、新保険料率は4月納付分から適用される。