タグ別アーカイブ: 最高裁判所

先取特権の証明は手続きで十分 原判決破棄、差し戻す―最高裁

マンションの団地管理組合法人である上告人が、専有部分を担保不動産競売で取得した被上告人に対し、競売前に専有部分の共有者が滞納していた管理費、修繕積立金、専用倉庫維持費等とそれら遅延損害金の支払い義務は区分所有法8条に基づき被上告人に承継されたとして支払いを求める事案で、最高裁第二小法廷は原判決中、支払い請求の一部認容にとどめた部分を破棄、東京高裁に差し戻した。 続きを読む

非正規社員への待遇格差判決 賞与・退職金と手当で判断割れ

正社員とそれ以外の契約形態の社員との間における待遇格差。これまで放置されていた問題がクローズアップされている。 続きを読む

相殺の抗弁の主張、許される 原・第1審判決を変更―最高裁

自宅建物の所有者と建築物の設計・施工等を営む業者が建物の増築工事の請負契約を締結。業者は増築工事と追加変更工事を完成させ引き渡した。 続きを読む

自働債権と受働債権の相殺可能 前に生じた原因に起因―最高裁

上告人は建設会社と4本の請負契約を締結。会社はうち1契約を完成させたが、残る3契約の工事は資金繰りに窮し続行難に。 続きを読む

請求権不存在、確認の利益欠く 特許侵害、原判決破棄―最高裁

機械装置に関し特許権を有する上告人が被上告人に対し独占的通常実施権を許諾、被上告人が装置を製造・販売した。契約には上告人の競合会社への販売を禁止する特約が付されていたが、被上告人は上告人の競合会社である外国法人に販売。 続きを読む

監事選取り消し求める実益ある 原判決破棄・差し戻す―最高裁

中小企業等協同組合法に基づき設立された事業協同組合の役員ポストをめぐり組合側と組合員の1人(上告人)が争っている事案で最高裁第一小法廷は、 続きを読む

不動産の明け渡し命令出せる 家事手続法の適用可能―最高裁

婚姻から17年後に離婚した抗告人と相手方が、婚姻中に協力によって得た財産である建物等の明け渡しをめぐり争っている事案で最高裁第一小法廷は、相手方に対し抗告人へ建物の明け渡しを命ずることはしなかった原決定を破棄、東京高裁に差し戻した。 続きを読む

不動産取得税賦課処分は適法 原判決破棄、控訴棄却―最高裁

堺市の土地を共有していたAが、共有物分割により他の共有者の持ち分を取得したところ、大阪府泉北府税事務所長から不動産取得税賦課決定処分を受けた。 続きを読む

差し押えにより消滅時効は中断 貸金債権で原判決破棄―最高裁

上告人が被上告人に貸し付けた336万円の弁済をめぐり、差し押さえにより消滅時効の中断の効力が生ずるか否かが争われている事案で最高裁第一小法廷は、貸金債権の時効消滅を認容した原判決を破棄、第1審判決も取り消すとともに、被上告人の請求自体を棄却した。 続きを読む

知財高裁の審決を取り消す 吟味不足―花粉症剤で最高裁

被上告人が、ヒトのアレルギー性眼疾患(花粉症)を処置するための点眼剤に係る特許につき、特許権を共有する上告人らを被請求人として特許無効審判を請求したところ、請求は成り立たない旨の審決を受けた。 続きを読む