日本公認会計士協会(上告人)による上場会社監査事務所名簿への登録が認められなかった旨を同協会のホームページに開示することは名誉棄損等に該当するとして公認会計士ら(被上告人)が開示の差止めを求めた裁判で、最高裁第二小法廷(草野耕一裁判長)は令和2年11月27日、公認会計士らの主張を認めた原審(東京高裁)の判断には明らかな法令違反があるとして原審に差し戻す判決を下した。 続きを読む
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労働条件の相違、不合理に該当第1審被告の上告棄却―最高裁
第1審被告(日本郵便)と期間の定めのある労働契約を締結し勤務していた時給制契約社員または月給制契約社員だった第1審原告らが、期間の定めのない労働契約を締結している労働者と原告らとの間で年末年始勤務手当、祝日給、扶養手当、夏期冬期休暇等に相違があったことは労働契約法20条(改正前)に違反すると主張して、被告に対し不法行為に基づき相違に係る損害賠償を求めるなどの請求をする事案で最高裁第一小法廷は被告の上告を棄却した。 続きを読む
有給・無給の相違は「不合理」 私傷病による病気休暇―最高裁
第1審被告(日本郵便)と期間の定めのある労働契約を締結し勤務している時給制契約社員である第1審原告らが、期間の定めのない労働契約を締結している労働者と原告らとの間で、年末年始勤務手当、病気休暇、夏期冬期休暇等に相違があったのは労働契約法20条(改正前)に違反すると主張して被告に対し、不法行為に基づき相違に係る損害賠償を求めた。 続きを読む
法20条にいう不合理に該当 夏期冬期休暇の不付与―最高裁
上告人(日本郵便)と期間の定めのある労働契約を締結し勤務した時給制契約社員である被上告人が、期間の定めのない契約を締結している労働者と被上告人との間で夏期休暇と冬期休暇等に相違があったことは労働契約法20条(改正前)に違反すると主張、 続きを読む
20条にいう不合理に該当せず 退職金等の相違―最高裁判決
第1審被告(東京メトロ)と期間の定めのある労働契約を締結しメトロの駅構内の売店で販売業務に従事していた第1審原告らが、第1審被告と期間の定めのない労働契約を締結している労働者のうち、 続きを読む
「不合理」とまでは言えない 正職員との賞与等相違―最高裁
第1審被告(大阪の学校法人)と期間の定めのある労働契約を締結し勤務していた第1審原告が、期間の定めのない契約を締結している正職員との間で賞与、業務外の疾病による欠勤中の賃金等に相違があったことは労働契約法20条(改正前)に違反するとして、 続きを読む
先取特権の証明は手続きで十分 原判決破棄、差し戻す―最高裁
マンションの団地管理組合法人である上告人が、専有部分を担保不動産競売で取得した被上告人に対し、競売前に専有部分の共有者が滞納していた管理費、修繕積立金、専用倉庫維持費等とそれら遅延損害金の支払い義務は区分所有法8条に基づき被上告人に承継されたとして支払いを求める事案で、最高裁第二小法廷は原判決中、支払い請求の一部認容にとどめた部分を破棄、東京高裁に差し戻した。 続きを読む
非正規社員への待遇格差判決 賞与・退職金と手当で判断割れ
正社員とそれ以外の契約形態の社員との間における待遇格差。これまで放置されていた問題がクローズアップされている。 続きを読む
相殺の抗弁の主張、許される 原・第1審判決を変更―最高裁
自宅建物の所有者と建築物の設計・施工等を営む業者が建物の増築工事の請負契約を締結。業者は増築工事と追加変更工事を完成させ引き渡した。 続きを読む
自働債権と受働債権の相殺可能 前に生じた原因に起因―最高裁
上告人は建設会社と4本の請負契約を締結。会社はうち1契約を完成させたが、残る3契約の工事は資金繰りに窮し続行難に。 続きを読む