「売買基本契約書は売主の方で作成して下さい」と言われたので、その作成方法を根本的に見直したいと言う電話が関与先(食品卸業)からあった。これまで正式な契約書を交わす買主のほとんどが大規模の為か、買主が契約書の原本を用意していた。大抵は、買主の都合で契約内容が決まった。 続きを読む
カテゴリー別アーカイブ: Weeklyコラム
Weeklyコラム 店舗の視察
「見る」と「観(み)る」の違いを考えてみたい。「見る」は全般的に使い、「観る」はその内の「詳(つまび)らかに見る」場合に使う。じっくり観察すると言っても良い。筆者が経営指導等の勉強や仕事を始めた頃、諸先輩からよく注意された事は、「店舗(商店街や工場等も同じ)はただ見るだけではダメで、必ず見る視点を決めて観察しなければならない」であった。つまり、現地で何を見ようとするのか(視点を決める)、そして何を捉えるか(観察・情報収集・分析)が大事と言うことである。 続きを読む
Weeklyコラム 負け惜しみをしない
個別の会社に商品やサービスを売り込む営業活動をする時、社員の心情を想像した事があるだろうか。「必ず成功させると強い意欲と自信を持って訪問する」「失敗する事を心配しながら、義務感で訪問する」「失敗の言い訳を考えながら、切実な気持ちで訪問する」等、社員によって区々であろう。 続きを読む
Weeklyコラム 報・連・相の勘違い
社員研修会で「報・連・相」(ホウ・レン・ソウ)の大切な事を話した後、「皆様は確実に実行していますか」と質問してみた。数人に聞いてみると、全員が実行していると答えた。ところが、社長と常務に聞いてみると、「当社の大問題で、報告や連絡が徹底していません」との答えであった。 続きを読む
Weeklyコラム 真似る事が独創の基
物事を真似(まね)ることは、人類誕生以来の人間の本性である。例えば、乳幼児が歩いたり話したり、人が挨拶したり料理をしたりすることは、全て真似る事によって発達する。極言すれば、人の習慣や思想等はほとんど真似る事によって習得出来る。学校や会社等において難がある人の共通点は、始めに先輩や教師が指示する事を素直に真似る事を怠るからではなかろうか。 続きを読む
Weeklyコラム 国家資格の有効活用
最近、歯医者に通院して気づいた事がある。治療をする歯科医よりも歯科衛生士(歯磨き指導や歯石取り等をする)のサービス時間の割合が相対的に増えているのである。歯科衛生士は、全国に有資格者が約25万人いるが、歯科医院等に勤めている者は約12万人(47%)ということだ。 続きを読む
Weeklyコラム 人は何故働くのか
長年多くの人に問われてきたテーマであるが、人が働く理由としては、「報酬を得ること」「生きがいを持つこと」等を挙げることが一般である。報酬を得ることに重点を置く人は、同じ報酬であれば心身の負担がより少ない楽な仕事を求める。当然、負担の大きい苦しい仕事には大きな報酬を求める。生きがいや社会貢献等に重点を置く人は、報酬の大小を基準に仕事を選ばず、仕事をすることを通じて得る心の充足感を強く求める。 続きを読む
Weeklyコラム 人を見習う
人が成長する要因に、すぐれた人に憧(あこが)れるという心理がある。つい、自然に見習いたくなる心境である。 続きを読む
Weeklyコラム 適材適所の基準
こんな言葉を聞いたことがある。「人が嫌いな事柄(仕事)で成功してしまう程の不幸は無い」、と言う。例えば、人の体に触れたり、健康上の悩みを聞いたりすることは大嫌いな者が、偶々学業優秀な為に何となく医者になったとする。周囲の期待を裏切って、今さら簡単に別の仕事が選べない。 続きを読む
Weeklyコラム 仕事の種類と継続雇用
定年に関する公的調査に参加する機会を持った。ほとんどの会社が定年延長に慎重であったが、業種や仕事(職種)の種類によって大きく違うことに気づいた。例えば、介護施設や食品スーパー等は元々途中入社やパートが多い為か、年齢の高い従業員の割合が高く、就業規則上の定年後(継続雇用後も含めて)も勤めている人が多い。また、中小製造会社においては、本人が継続雇用を望めば年齢に関係なく経営者の一存で認める場合もある。そもそも、就業規則が無く、定年の有無が曖昧な事業所も一部あった。 続きを読む