カテゴリー別アーカイブ: 判例

特段の事情認められず不適法 担保不動産競売事件―最高裁

担保不動産競売の手続きにおける期間入札で、最高価買い受け申出人(以下同人)に次いで高額の申し出をした抗告人が、民事執行法71条4号イ(同法188条において準用)に掲げる売却不許可事由を主張して同人が受けた売却許可決定に対して執行抗告をした。 続きを読む

被申立人を戒告―最高裁大法廷 裁判官の品位を辱める行状

最高裁大法廷は、現役の裁判官でありながら、殺人事件の被害者の遺族を侮辱した文章をSNSに投稿した被申立人に対して、裁判官に対する国民の信頼を損ねる言動だといわざるを得ず、裁判所法49条にいう「品位を辱める行状」に当たるとし、裁判官全員一致の意見で裁判官分限法2条の規定により被申立人を戒告した。 続きを読む

殺人罪が成立、上告を棄却 第1審・原判断は正当―最高裁

生命維持のためにインスリンの投与が必要な1型糖尿病にり患している幼年の被害者の治療を両親から依頼された被告人が、

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不動産の明け渡し命令出せる 家事手続法の適用可能―最高裁

婚姻から17年後に離婚した抗告人と相手方が、婚姻中に協力によって得た財産である建物等の明け渡しをめぐり争っている事案で最高裁第一小法廷は、相手方に対し抗告人へ建物の明け渡しを命ずることはしなかった原決定を破棄、東京高裁に差し戻した。 続きを読む

重要事実の伝達なし、国が敗訴 判決確定で課徴金納付を取消し

インサイダー取引に違反(金商法166条3項)したとして金融庁が投資会社(スタッツインベストメントマネジメント)に対して行った課徴金納付命令(54万円)を取り消すか否かが争われた裁判で、東京高等裁判所(阿部潤裁判長)は6月25日、国の控訴を棄却する判決を下した。原審の東京地裁に引き続き、国側が敗訴した。 続きを読む

氏名表示権等の侵害に当たる ツイッターの上告棄却―最高裁

写真の著作者である被上告人が、ツイッターのウェブサイトにされた投稿により写真に係る氏名表示権等を侵害されたとして、 続きを読む

公務員は連帯して求償債務負う 教員採用試験での不正―最高裁

大分県教育委の職員らが教員採用試験で受験者の得点を操作するなどの不正を行い、県はこれにより不合格となった受験者らに対して損害賠償金を支払った。 続きを読む

出生当時の母の本国法で定める 親子関係の存在確認―最高裁

上告人が亡Bと亡Aの間に出生した子だと主張、上告人とAの間の親子関係が存在することの確認等を求める事案で最高裁第三小法廷は、原判決中、確認請求に関する部分を破棄、東京高裁に差し戻した。 続きを読む

公正処理基準に従うものでない 受領日の属す年度の益金減額

破産した消費者金融会社クラヴィスの7~17年の各事業年度に支払いを受けた制限超過利息等(制限利率を超えて支払われた利息と遅延損害金)についての不当利得返還請求権に係る破産債権が破産手続きで確定。 続きを読む

消滅時効の中断の効力有さず 健保事案で原判決否認―最高裁

加須市長が国民健康保険税と延滞金の滞納処分として、上告人の預金払戻請求権を差し押さえ、取り立てた金銭を同税等に係る債権に配当する旨の処分をした。 続きを読む