カテゴリー別アーカイブ: 法改正

相続税額等の質疑応答事例 相続開始前7年以内贈与想定

国税庁の資産課税課は今般、相続開始前7年以内に贈与があった場合の相続税額関係及び相続時精算課税関係を中心に質疑応答事例をまとめた。所得税法等の一部を改正する法律(令和5年法律第3号)等の施行に伴うもの。具体的な金額、計算方法等を示しながら様ざまな事例を詳説している。例えば問1‐2では、以下の通り。 続きを読む

令和7年税制改正への建議書 重要項目等まとめる-日税連

日税連は今般、表題の建議書を取りまとめた。主なポイントは、以下の通り。
(1)税制に対する基本的な視点:担税力に即した公平な税負担/中立的で簡素な税制/合理的な事務負担/時代の変化に適合する税制/透明な税務行政 続きを読む

令和6年度税制改正(22) 納税環境整備で新たな事例対応

納税環境整備の面では、課税・徴収関係の適正化がいっそう図られる。納税者の公平感を損なうことがないよう、近年見られる新たな事例に対応していく。 続きを読む

代表取締役等住所非表示措置 令和6年10月1日施行

法務省はこのほど、令和6年10月1日から施行される、商業登記規則等の一部を改正する省令によって創設された「代表取締役等住所非表示措置」を紹介している。この制度は、株式会社の代表取締役等の住所の一部を登記事項証明書や登記事項要約書等の公的な文書や、インターネットで登記情報を確認できる「登記情報提供サービス」に表示しないこととする措置。 続きを読む

令和6年度税制改正(17) 交際費等損金算入制度の延長等

今回の改正では、経済の好循環に寄与するとして企業の交際費も見直すこととなった。物価の動向等を踏まえると、1人当たり5,000円以下の飲食費の範囲で認められている現行の損金算入制度は実施が難しい状況にある。そのため、金額基準を1,000円に引き上げることで企業の交際費等の使用を拡大し、企業間の取引の維持・拡大や事業活動の活性化、円滑化を図る。 続きを読む

令和6年度税制改正(16) 外形標準課税の対象法人見直し

今回の改正では、外形標準課税の適用対象法人のあり方について制度的な見直しが行われた。平成16年の導入時に比べて対象法人が約3分の2まで減少しているのは、資本金1億円以下への減資が主な要因であるが、財務会計上、項目間で単に資本金を資本剰余金に振り替える減資を行う事例がある。 続きを読む

少子化社会での税制のあり方 可処分所得増加への具体策答申

税制審議会はこのほど、日本税理士会連合会より諮問のあった「少子化社会における税制のあり方について」に関して、答申を取りまとめ発表した。答申は少子化の現状と影響を俯瞰し、現在実施されている少子化対策の効果や問題点等を検証したうえで、少子化に歯止めをかける税制はどうあるべきかに焦点をあてて検討が行われた。ポイントは以下の通り。 続きを読む

令和6年度税制改正大綱(15) 少額減価償却資産の特例延長等

取得価額30万円未満の減価償却資産を対象とした中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例では、令和8年3月31日までの2年延長が示されたほか、対象法人のうち電子申告が義務化された法人については従業員要件を300人以下に引き下げることとなった。 続きを読む

令和6年度税制改正大綱(14)中小M&A税制の拡充

今回の改正では、成長意欲のある中堅・中小企業が複数の中小企業をグループ化して経営資源を集約し、飛躍的な成長を遂げることができるよう中小企業事業再編投資損失準備金制度が拡充される。出資額要件は1億円以上100億円以下。積立上限額は、特別事業再編計画に基づいた株式取得額の70%(1社目)、又は100%(2社目以降)。措置期間は10年に延長される。 続きを読む

令和6年度税制改正大綱(10) 土地に係る減税措置延長等

今般の税制改正では、不動産の売買・所有に課される一連の税金の減税措置の延長が決まり、マイホームの取得に対する優遇が引き続き手厚いものとなることが見込まれる。以下はその概要となる。 続きを読む