Weeklyコラム 下手は上手の手本
世阿弥著「風姿花伝」に、「上手は下手の手本、下手は上手の手本なりと工夫すべし」とある(野上豊一郎・西尾実校訂、岩波文庫)。知識経験や技能等が劣る者(下手)が、より上位の者(上手)を見習うべきは当然であるが、その反対もまた必要である。理由の一つは反面教師のような場合で、上手が下手の者を見て、同じ失敗をしないように気をつけることである。もう一つは上手の者は達者な技能に慢心して、弱点を意識することが難しいからである。 続きを読む
Weeklyコラム 下手は上手の手本
世阿弥著「風姿花伝」に、「上手は下手の手本、下手は上手の手本なりと工夫すべし」とある(野上豊一郎・西尾実校訂、岩波文庫)。知識経験や技能等が劣る者(下手)が、より上位の者(上手)を見習うべきは当然であるが、その反対もまた必要である。理由の一つは反面教師のような場合で、上手が下手の者を見て、同じ失敗をしないように気をつけることである。もう一つは上手の者は達者な技能に慢心して、弱点を意識することが難しいからである。 続きを読む
Weeklyコラム 引き貯金の発想
本多静六(林学者・造園学者、1866-1952)の教えに、「月給四分の一天引き貯金」があった。本多静六は学者を続けながら月給からの天引き貯金を実行し、山林の購入や株投資等によって大きな財産を築いた人だ。 続きを読む
Weeklyコラム 従業員の成長発展とは
唐突だが、コンニャクはほとんどカロリーの無い不思議な食物である。コンニャクの栽培は、春に植えたコンニャク芋を秋には掘り出して冬期は貯蔵しておき、春に再び植える。これを繰返して3年目に収穫して、さらに加工して食する。農作物としては、実に長い手間を要する。同様に、従業員の成長発展も本来は最低でも3~5年を要するが、最近は短期育成型が中心になり、長期総合的な職能養成があまり実施されていない。コンニャクならば、食品の価値が生まれない。また、何となく慣れた同じ仕事を繰返しているだけでは、一般に職務能力は大きく成長発展しない。 続きを読む
Weeklyコラム 経営姿勢を重視する
現代人は腰痛に悩む人が大勢いる。一般的に根本的な治療は、筋力を高めるような訓練をしたりするが、日頃から姿勢を良くする心掛けをしたりすることが大切と言われる。姿勢を良くすることで、健康状態だけでなく、生活や仕事に対する意欲も高まるものだ。 続きを読む
Weeklyコラム 兆候を捉える
二宮金次郎(尊徳)は、夏の土用前に糠味噌漬けにして食したナスが秋ナスの味がしたことから、天保の大飢饉を予測した。二宮金次郎の偉いところは、直ちに村人を集めて気象異変の影響が少ないソバ・ひえ・あわ等を出来るだけ多く作ることを指示したり、穀物の買い入れをしたりしたことだ。 続きを読む
Weeklyコラム 調子の良い時ほど用心
荒地を行く際は転ばなかった者が平地で転んだり、収入が少ない時には平穏に生活していた者が偶々大金を得てやがて破綻したりする。 続きを読む