日常生活の中では、自分にとって都合の良い情報(他人に知られたい)は中々伝わらないが、自分に都合の悪い情報(他人に知られたくない)は自然に伝わる。反対に、会社等の組織内においては、良い情報は社長や管理者の耳に詳しくかつ迅速に入って来る。しかし、悪い情報は集める努力をしないと中々入ってこないものだ。 続きを読む
カテゴリー別アーカイブ: 人事労務
従業員の定着策にメリット大 企業型確定拠出年金の活用を
人材不足が中小企業にとっての重要な経営課題と言われて久しいですが、その対処方法の一つである「従業員の定着策」として、昇給や退職金制度の充実等があります。ただし昇給した分、社会保険料の負担が増えるのでは、といった懸念も残ります。 続きを読む
地域別最低賃金額改定 目安全ランクで50円引上げ
中央最低賃金審議会では、厚生労働大臣から今年度の目安についての諮問を受け、「中央最低賃金審議会目安に関する小委員会」を設置、審議を重ねてきたが、この度、令和6年度の地域別最低賃金額改定の目安について答申が取りまとめられ、公表された。 続きを読む
個別労働紛争解決制度施行状況 相談件数減も120万件超え
厚生労働省は令和5年度個別労働紛争解決制度施行状況を公表した。個別労働紛争解決制度は、個々の労働者と事業主との間の労働条件や職場環境などをめぐるトラブルを未然に防止し、迅速に解決を図るための制度で、「総合労働相談」、都道府県労働局長による「助言・指導」、紛争調整委員会による「あっせん」の3つの方法がある。 続きを読む
退職慰労金の大幅減額支給 裁量権の逸脱・濫用に当たらず
本件は、上告人株式会社テレビ宮崎の代表取締役を退任した被上告人が、上告人会社の株主総会から被上告人の退職慰労金について決定することの委任を受けた取締役会において、上記委任の範囲を超える減額をした退職慰労金の決議がされたなどと主張して、上告人Y1および上告人会社に対して、損害賠償等を請求した事案。 続きを読む
本格化する最低賃金引上げ議論 1500円達成に警戒感も
厚生労働省の中央最低賃金審議会は、令和6年度の最低賃金の引上げについての議論を開始している。政府は昨年、961円だった全国平均の最低賃金を1千円超に引き上げた流れを継続し、できるだけ早期の1500円達成を目指している。 続きを読む
Weeklyコラム 従業者を大切に扱う
中国古典の『中庸』に(以下、金谷治訳注・岩波文庫による)、「凡そ天下国家を為(おさ)むるに、九経あり」とある。九経とは九つの原則で、その一つに「百工を来(ねぎら)うなり」(もろもろの工人を温かくねぎらうと、財物や日用器物がたくさん作られて満ち足りる)がある。2千年以上前の文献で、働く人(工人)を大切にする事が天下国家を安泰にする九原則の一つだとしている。 続きを読む
労災保険の支給決定取消訴訟 事業主に原告適格無し
処分行政庁は、被上告人に使用され従事していた上告補助参加人に対し、労働者災害補償保険法に基づき、上告補助参加人が業務に起因して疾病にり患したことを理由として、療養補償給付及び休業補償給付の各支給決定をした。本件は、被上告人が、上告人を相手に、本件各処分の取消しを求める事案であり、本件各処分により、その納付すべき労働保険料が増額されるおそれがあるなどとして、本件各処分の取消しを求める原告適格を有すると主張している。 続きを読む
過労死等に関する請求件数急増 対前年度比1,112件増加に
厚生労働省は令和5年度の「過労死等の労災補償状況」を公表した。同省では、過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患や、仕事による強いストレスが原因で発病した精神障害の状況について、労災請求件数や「業務上疾病」と認定し、労災保険給付を決定した支給決定件数などを取りまとめて公表している。 続きを読む
令和7年税制改正への建議書 重要項目等まとめる-日税連
日税連は今般、表題の建議書を取りまとめた。主なポイントは、以下の通り。
(1)税制に対する基本的な視点:担税力に即した公平な税負担/中立的で簡素な税制/合理的な事務負担/時代の変化に適合する税制/透明な税務行政 続きを読む