過重労働による過労死防止へ 11月は過労死等防止啓発月間

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厚生労働省は例年、11月1日から30日までを「過労死等防止啓発月間」と定めており、この期間に過労死等をなくすためのシンポジウムやキャンペーンを行っている。

これは「過労死等防止対策推進法」に基づくもので、過労死等を防止することの重要性について国民に自覚を促し、関心と理解を深めるためのものだ。過度な長時間労働は依然として行われている。同省でも定期的な監督指導を行っているが、それでもなお過労死の発生は少なくない。同省は将来的には過労死をゼロにする目標を掲げており、2020年までには週労働時間60時間以上の雇用者の割合を5%以下にする、年次有給休暇の取得率を70%以上にすることなどを目指している。

本キャンペーンの実施に先立ち、労使の主体的な取組みを促すほか、都道府県労働局長が長時間労働削減に向けて積極的な取組みを行っている「ベストプラクティス企業」を訪問し好事例を紹介する。また、長時間にわたる過重な労働や若者の「使い捨て」が疑われる企業への重点的な監督指導を行う予定だ。

10月27日にはフリーダイヤルによる全国一斉の過重労働解消相談ダイヤルが実施され、労働条件全般について都道府県労働局の担当官が相談に対応する。

■参考:厚生労働省|11月は「過労死等防止啓発月間」です~過労死等防止対策推進シンポジウムや過重労働解消キャンペーンなどを実施~

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177422_00004.html