求人票と異なる労働条件頻発 相談窓口を拡大-厚労省』

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ハローワーク経由で求職の申込みを行った際に、求人票に記載されていた内容と異なる労働条件が後出し的に提示されるケースが頻発している。当然、ほぼすべてのケースで求人票に記載されている条件より低い条件が提示されることになる。求職者側は採用されることを優先してしまい、泣き寝入りすることも多い。

労働法を守らないブラック企業による「ブラック求人」問題は、厚生労働省でも問題視しており、対策を強化している。すでにそのような企業の取締りを強化した職業安定法改正案の審議も進んでいる。

同省では「ハローワーク求人ホットライン」の受付曜日を拡大、4月からは年末年始を除く毎日、土曜日・日曜日・祝日にも求職者からの申し出を受け付け始めている。求人票より低い賃金が提示される、正社員の募集と記載しておきながら、実際には非正規雇用だった、ありとされていた雇用保険や社会保険の加入がないなど、「粉飾求人」による問題は後を絶たない。平成27年度にハローワーク及びハローワーク求人ホットラインに寄せられた粉飾求人の申し出は1万件を超えている。求職者からそのような申し出があった場合は、ハローワークが事実関係を確認し、速やかな是正指導がなされることになる。