カテゴリー別アーカイブ: 景況

最低賃金引上げと企業行動調査 生産・売上「伸びた」約4割

厚生労働省が実施した「最低賃金の引上げと企業行動に関する調査」(中小企業8,666社対象)の結果、最低賃金引上げに対処するため何らかの取り組みを実施した企業は30.7%であった。具体的対応としては、正社員の賃上げが53.1%と最も多く、次いで製品・サービスの価格転嫁が45.3%、人件費以外のコスト削減が43.7%、業務効率化が36.1%、非正社員の賃上げが34.9%、給与体系の見直しが28.1%、労働時間の短縮が24.4%と続いた。 続きを読む

主要投資支援施策を集約 国内投資マップ発表-経産省

経済産業省はこのほど、令和3年度補正から令和7年度当初予算にかけて実施された国の主要な投資支援施策約29万件を集約し、地域別・分野別に可視化した「国内投資マップ」を公開した。 続きを読む

保育園運営事業者の倒産等 2025年は過去最多に

帝国データバンクの調査によれば、2025年上半期(1~6月)における保育園運営事業者の倒産・休廃業・解散件数は22件に達し、前年同期(13件)から約7割増加した。これは2024年通年の31件に迫る水準であり、2025年は過去最多記録を更新する見込みである。 続きを読む

Weeklyコラム 選ばれるお店の条件

人の行動は選ぶこと(選ばれること)の連続だと言われる。就職する会社を選ぶ、投資する株を選ぶ、付き合う友達を選ぶ‥挙げたら切りが無い。同じく、買物をするお店や利用する美容院・クリーニング店・旅館等もお客の選択によって決まる。 続きを読む

ゼロゼロ融資後の倒産件数 一服も継続的なリスク懸念

2025年上半期(1~6月)におけるゼロゼロ融資後の倒産件数は316件となり、前年同期比で75件減少した(帝国データバンク調べ)。これにより、当該関連の倒産件数が上半期としては初めて前年を下回ったが、依然として3年連続で300件を超える高水準が続いており、制度開始以降の累計件数は2,272件に達した。 続きを読む

通商白書及び通商戦略2025 公正透明なSチェーン構築急務

令和7年版通商白書では、まず、米国の関税ショックや「双子の赤字」(経常・財政収支の同時悪化)への懸念が世界経済を不透明化させており、国内格差の拡大や中国の消費抑制など構造的課題が不確実性を増していると分析した。 続きを読む

生活保護支給額引き下げ 行政裁量の適正性枠組み提示

本判決で最高裁は、生活保護法において行政庁には「裁量」が認められるが、その裁量は「法律の範囲」を逸脱してはならず、裁量権の行使を理由に不合理な行政処分を正当化することはできないとした。 続きを読む

路線価4年連続全国平均上昇 都市集中や観光等で押し上げ

令和7年度の路線価が国税庁より発表され、全国平均は前年比+2.7%と4年連続の上昇を記録した。上昇要因としては、都市部への人口集中、観光・再開発需要、半導体や物流拠点整備などが挙げられる。 続きを読む

信用リスクには依然慎重姿勢 金融機関への信用保証調査

日本政策金融公庫はこのほど、信用保証に関する金融機関アンケート調査結果を発表した。まず「定例調査」の最新結果では、信用保証付貸出のDI(景気・貸出意向指標)は▲10.4と3期連続でマイナスである一方、条件変更DIは13.5と10期連続でプラス、代位弁済DIは23.4と11期連続でプラスとなっており、金融機関は依然として支援姿勢を維持しつつ、信用リスクには慎重な姿勢を継続している状況が読み取れる 。 続きを読む

令和6年度国税査察で脱税調査 総額82億円、平均84百万円

令和6年度の国税査察は、脱税抑止と刑事責任の追及を目的に実施され、調査着手151件、処理150件のうち98件が告発された。脱税総額は82億円で、1件当たり平均8,400万円、告発率は65.3%に上る。税目別では、消費税事案29件(うち不正還付17件)、無申告13件、国際事案20件など、悪質かつ社会的影響の大きい事案が多数含まれた。 続きを読む