女性の労働力化進む 人口動態職業・産業別統計

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厚生労働省では出生、死亡、死産、婚姻及び離婚の人口動態事象と職業及び産業との関連を調べることを目的に5年に一度人口動態職業・産業別統計調査を行っている。先般公表された平成27年度の調査結果によると、出生時に有職の母を持つ第一子の割合は45.8%となり、22年度の調査時から11.3%増加したことがわかった。女性の労働力化が進んだ結果、半数弱の第一子が働いている女性から生まれていることになる。また、有職の母を持つ第二子及び第三子の割合はそれぞれ39.7%、38.4%となっており、子どもが増えるに従い有職率が低下している状況となっている。

第一子誕生時の父母の平均年齢を見ると、有職の父は32.8歳、無職は31.0歳、有職の母は31.5歳、無職は29.9歳となっている。前回調査時と比較すると、仕事をしているかどうか、また男女を問わず、すべての層で第一子出生時の平均年齢が上がる結果となった。

職業別に標準化出生率を見ると、出生率が高い父親の職業は「専門・技術職」で、ついで「サービス職」、「建設・採掘職」となる。一方、母親の職業では「建設・採掘職」が最も標準化出生率が高く、以下「保安職」、「輸送・機械運転職」となっている。