観光庁は29年訪日外国人消費動向調査を基に、韓国、台湾、中国、香港の東アジア近隣4カ国・地域のリピーターについてトピックス分析を行った。それによると、訪日回数が増えるにつれて▽1人当たりの旅行支出が多くなり、特に「10回以上」のヘビーリピーターでは1回目に比べ2~4割程度も高くなる▽地方を訪れる割合やひとり旅の割合も高くなり(香港は「夫婦・パートナー」の割合が増加)、個別に手配する割合も高くなる―などの傾向があることがわかった。中国のヘビーリピーターの場合、支出は30万円を超した。
近隣4カ国・地域の旅行者は29年に、観光・レジャー目的で訪日した外国人旅行者のリピーターの実に86%を占めた。国籍別構成比は韓国約370万人(全体の30%)、台湾約310万人(同25%)、中国約230万人(18%)、香港約160万人(13%)の順に多い。台湾、香港ではヘビーリピーターが2割程度を占めた。
これら4カ国・地域の日本滞在中の行動をみると、訪日回数が増えるほど「日本の酒を飲むこと」「温泉入浴」の実施率が高くなる傾向がある。「スキー・スノーボード」や「スポーツ観戦」は、国籍・地域や訪日回数にかかわらず、次回訪日でしたいことの選択率が高いこともわかった。
■参考:観光庁|平成29年訪日外国人消費動向調査【トピックス分析】訪日外国人旅行者の訪日回数と消費動向の関係について|
http://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_000346.html