東南アジア諸国連合(ASEAN)域内で市場開拓を強化する国のトップはインドネシア-みずほ総合研究所がこのほどまとめたアジアビジネスアンケート調査でこんな結果が明らかになった。2位はタイ、3位はベトナムとなっている。同調査は今年2月に同研究所の会員企業のうち、資本金1000万円以上の製造業4481社中1158社から回答を得た。
そのうち、ASEANに拠点を置いている196社に対して、「ASEANの中で最重視する拠点」を聞いたところ、タイが49.0%で最も多い。以下、インドネシア(17.9%)、ベトナム(17.3%)などの順。賃金上昇に対してどのように対応しているかについては、「製品の高付加価値化」が34.2%でトップ。2位は「機械設備の導入」(32.1%)で、8.5ポイント上昇した。ASEAN域内で「今後2~3年、市場開拓を強化する国はどこか」という質問に対しては、インドネシアが41.8%で最も多く、次いでタイ(33.7%)、ベトナム(25.0%)、マレーシア(15.8%)などが続いている。
同研究所では「インドネシアは人口、名目国内総生産(GDP)でASEANの約4割を占めることから、市場開拓先としてさらに注力する企業が増加しているようだ」とみている。