タクシーのドライバー不足深刻 1割超の会社10年で人手半減

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タクシー会社のドライバー不足が深刻化してきた。帝国データバンクが発表した「全国タクシー・ハイヤー業界の動向調査(2023年8月時点)」結果によると、10年前の13年時点に比べて、対象2428社のうち、69・7%に当たる1691社で減少したことが明らかになった。

このうち、13年からの減少率が5割以上となった企業は352社に上り、タクシー会社の1割超で従業員数が10年前から半数以下に減った。タクシー会社の1社当たり従業員数の推移を見ると、13年は平均で66人の水準だったが、以降は漸減傾向で推移し、23年8月時点では52人に減少し、10年前から約2割減った。

特に、コロナ禍でタクシーの売り上げが大きく落ち込んだ20~22年にかけて、前年からの減少率が拡大するなど、大幅な従業員数の低下が見られた。従業員数が半減となったタクシー会社の割合を都道府県別(本社所在地)に見ると、最も割合が高かったのは茨城県で29.2%を占めた。以下、香川県(29.0%)、奈良県(25.0%)などが続き、地方を拠点とするタクシー会社で従業員数が10年前から半減している企業が多い一方、埼玉県や大阪府など需要の大きい都市部でも、従業員数が大幅に減少した企業が多かった。

■参考:帝国データバンク|「全国タクシー・ハイヤー業界」動向調査|

https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p231101.html