新規開業企業、堅実に推移 日本公庫がパネル調査

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日本政策金融公庫総合研究所が実施した新規開業パネル調査で、新規開業企業の業績が堅調に推移していることがわかった。平均月商をみると、2011年末に256.0万円だったものが毎年増加し、15年末には540.2万円と2倍超となった。黒字企業の割合も、11年末には55.4%だったが、15年末には78.5%に増えた。

開業の総合的満足度も高い。総合的な開業の満足度をみると、11年末には「大いに満足」が28.3%、「やや満足」が47.9%。その後、満足度は低下しているものの、15年末でも「大いに満足」が22.4%、「やや満足」が42.2%と、ともかく「満足」している企業が6割強に上った。

1企業当たり従業者数の動向をみると、開業直後に3.5人だった平均従業者数は、15年末には7.0人となった。内訳は、「常勤役員・正社員」が0.9人から2.3人に、「パートタイマー・アルバイト」が1.2人から3.0人に増加。金融機関等からの借入残高は、開業後徐々に増加。日本公庫からの借入残高は減り、民間金融機関からの借入残高は開業時の176.6万円が15年末には636.2万円に大きく増加した。パネル調査は、調査対象を固定して5年間の状況を追跡するもの。今回の調査は、2011年に開業した企業が対象。

■参考:日本政策金融公庫|堅調に成長する新規開業企業~「新規開業パネル調査」アンケート結果の概要~|

https://www.jfc.go.jp/n/release/pdf/topics_161228a.pdf