帝国データバンクは「2024年の景気見通しに対する企業の意識調査」結果を発表した。それによると、24年の景気は「回復」局面と見込む企業が12.8%で前回(22年11月)調査に比べ1.3ポイント増加した。
また、「踊り場」と見込む企業は42.1%と2年ぶりに4割を超えた。一方、「悪化」局面を見込む企業は、同5.0ポイント減の20.3%だった。この調査は23年11月16日から30日まで2万6972社を対象に実施、有効回答率は42.3%。
24年の景気に悪影響を及ぼす懸念材料に関しては、「原油・素材価格(の上昇)」が59.0%(前回調査比13.7ポイント減)で最も高かった。次いで「人手不足」(40.5%、同14.4ポイント増)、「為替(円安)」(37.4%、同6.1ポイント減)、「物価上昇(インフレ)」(26.7%、同6.6ポイント減)が続いている。
今後、景気回復するために必要な政策については、「人手不足の解消」が前回調査比12.0ポイント増の40.7%でトップ。以下、「中小企業向け支援策の拡充」(34.8%)、「原材料不足や価格高騰への対策」(34.6%)、「個人向け減税」(33.1%)、「個人消費の拡大策」(32.4%)などが続く。
■参考:帝国データバンク|2024年の景気見通しに対する企業の意識調査|
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p231209.html