タグ別アーカイブ: 最高裁判例

信義則に反するとはいえない 母の遺言の有効性確認―最高裁

自分の有する不動産、動産、株式等の財産全部を、2人の子の一方のXに相続させる旨の自筆証書遺言を残して母が死亡。遺産相続をめぐり子同士が法廷闘争に。 続きを読む

原判決破棄、所有者の控訴棄却 固定資産税等賦課取り消し事件

市長から自己の所有する家屋に係る22年度の固定資産税および都市計画税の賦課決定処分を受けたことについて、所有者が賦課期日である22年1月1日の時点で登記簿または家屋補充課税台帳に登記または登録されていなかったとして、同年度の固定資産税等の納税義務者ではなく、賦課決定処分は違法だと主張、市長を相手に取り消しを求めた控訴審で 最高裁第一小法廷(横田尤孝裁判長)は、処分は違法として所有者の請求を認容した原判決を破棄し、所有者の控訴を棄却した。 続きを読む

原判決を破棄、高裁に差し戻す 賃料増額確認請求事件―最高裁

 

建物の賃料の確認等を求めて賃貸人と賃借人の間で訴訟合戦に発展していた事案で最高裁第一小法廷(横田尤孝裁判長)は、賃料増減額確認請求訴訟の確定判決の既判力は、原告が特定の期間の賃料額について確認を求めていると認められる特段の事情のない限り、前提である賃料増減請求の効果が生じた時点の賃料額に係る判断について生ずるとし、確定判決の既判力に抵触し許されないとして上告人らの賃料増額請求を棄却した原判決を破棄し、東京高裁に差し戻した。 続きを読む

原審を破棄、高裁に差し戻す 不当利得返還請求事件で最高裁

原審を破棄、高裁に差し戻す 不当利得返還請求事件で最高裁

金銭消費貸借契約に基づき借り主は返済を履行していたが、元利均等分割返済方式で定められた約定の毎月の返済額を超過する額を支払っていた。借り主が3回、支払いをしなかったところ、貸主は遅延損害金の発生を主張。逆に借り主が過払い金の返還等を求めて争っている事案で最高裁第三小法廷(大谷剛彦裁判長)は、借り主側の主張を認容した名古屋高裁判決を破棄し、その部分について同高裁に差し戻した。 続きを読む

原判決を破棄、1審判決取消し 親子関係不存在の訴え―最高裁

原判決を破棄、1審判決取消し 親子関係不存在の訴え―最高裁

夫と民法772条により嫡出の推定を受ける子との間に生物学上の父子関係が認められないことが科学的証拠により明らかなどとして、親子関係不存在の確認を求めた訴えについて 最高裁第一小法廷は7月17日、訴えの適法性を肯定し、請求を認容すべきだとした原判決を破棄、第1審判決を取り消すとともに、不適法だとして訴えを却下した。 続きを読む