個の重視、アップスキルが重要 経営者の実行宣言公表―同友会

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経済同友会は、市場が自然に拡大しなくなった時代でも、生存し成長を継続できる企業になるため(1)性別、国籍等にとらわれず個人が個として尊重され、安心して適切な働き方を選択できる環境構築を含む「DEI」(多様性・公平性・包摂性)を継続的に推進する(2)社員が自律的・継続的にスキルを向上させるための「アップスキル&リスキル」の機会を提供する(3)企業の存在意義と変革の必要性を示す「パーパス」を言語化し、社員と対話を継続する―ことが重要だとする「私たち経営者の『実行宣言』」を公表した。特に人材に関する課題を取り上げたのが特徴。

宣言の背景には、過去30年間にわたり国際競争力強化や持続的成長に向け様々な取り組みを続けたが、結果的に当初の期待通りに成果が得られていないという危機意識がある。宣言はその原因として、日本企業に、周囲との調和を重んじ、他人の意見に合わせようとする同調意識と、過去の経緯や歴史によって決められた仕組みや出来事にしばられる経路依存性が挙げられると指摘した。

取りまとめに当たった同友会の企業経営委員会(委員長 山口明夫日本アイ・ビー・エム取締役社長執行委員)は200人を超える企業経営者を集め、2021年から1年間かけて議論してきた。

■参考:経済同友会|私たち経営者の実行宣言 多様な“個”の輝きによる持続的成長へ〜企業における“同調意識”と“経路依存性”の超克~|

https://www.doyukai.or.jp/policyproposals/articles/2022/230203.html