Weeklyコラム コロナ禍終息後の接客

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コンビニの接客、元々は明るく親しみのある態度を売り物にしていた。ところが、ここ数年(特にコロナ禍になってから)の接客態度の変化に気づいている者は、筆者だけではないと思う。

例えば、売った商品をレジ袋に入れない、決済は原則お客が行う等。バーコードを読み取って、後は見ている。現在、コロナ禍中という理由で、業種業態にもよるが、店舗やサービス施設の接客方針に迷いがある。例えば、商店街に行っても店主(店員)とお客が無闇に世間話をしない、或いは馴染みの食堂に行っても店主が無言かつ無表情で調理やサービスをしている。病院・ホテル・学校・デパート等においても、接客接遇がコロナ禍を理由に低レベルになっている。

問題は、コロナ禍終息後の接客方針である。前掲のコンビニや飲食店等の接客がコロナ禍前のように戻るのか。例えばコンビニがコロナ禍が終息したからと、代金精算の機械化(キャッシュレス化)を止めたり親しみのある接客を復活させたりすることは無かろう。小売業・飲食サービス業等は、接客が経営の三大要素(他は、商品・メニュー、店舗・什器設備)の一つである。今のところはコロナ禍が言い訳になるかもしれないが、終息後は従来の接客に捉われない新しい接客様式を再構築する事が求められる。