日本政策金融公庫総合研究所は、日本公庫総研レポート『デジタル化で生産性向上を図る中小製造業』を発行した。なかでも特徴をもった以下4件の事例が紹介されている。
(1)中央工機(株)(岐阜県関市)。新型コロナの感染が拡大した2020年からは、システムの機能を拡張して、調達部門で働く従業員のテレワークを実現。さらに協力工場にもシステムへのアクセス・利用権限を無償で提供、他社をも巻き込んでデジタル化を推進。
(2)(株)有本電器製作所(新潟県加茂市)。AIによる音声識別機能を備えた独自の生産管理システムをITベンダーとともに開発。高齢の従業員が多いという事情に対応しながらデジタル化を推進。
(3)(株)インタフェース(広島県広島市)。2021年に小学校跡地を活用して、顧客のプログラミングからシステム構築まで自社内製化をサポートする事業を開始。自社のデジタル化のノウハウを武器に新たなビジネスに挑戦。
(4)オーエーセンター(株)(福岡県北九州市)。2015年にお土産としてチョコレート菓子づくりをスタート。金属ネジから着想した「ネジチョコ」は、その特徴的な形状が全国から注目を浴びる。本業の事業所向けサービス業で培ったノウハウを生かしながら、生産の自動化・デジタル化を進めている。
■参考:日本政策金融公庫|日本公庫総研レポート No.2022-5『デジタル化で生産性向上を図る中小製造業』を発行|
https://www.jfc.go.jp/n/release/pdf/topics_221209a.pdf